コロナ禍で訴える核兵器廃絶3.1ビキニデー集会はオンラインで
静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が、ビキニ環礁でアメリカの水爆実験により被爆してからきょうで67年です。
今年も核廃絶を訴える集会が行われましたが、平和活動にも新型コロナの流行が影を落としています。
今年も核廃絶を訴える集会が行われましたが、平和活動にも新型コロナの流行が影を落としています。
午前、第五福竜丸の元無線長・久保山愛吉さんが眠る焼津市浜当目の弘徳院では、墓前祭が行われました。
1954年、太平洋のビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験に焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が巻き込まれ、乗組員23人が被ばく。
久保山さんは「死の灰」を浴び、半年後に亡くなりました。
久保山さんの墓前祭には例年、全国の平和団体などおよそ1500人が参加し、JR焼津駅から弘徳院まで行進を行い、核廃絶を訴えます。
しかし、新型コロナ感染防止のため今年も去年に続き、中止されました。
墓前祭も規模が縮小され、30分ほどで終了しました。
●参加した焼津市民は
「コロナで活動が制限されるのは仕方ないので、その中でできることをやっていきたい」
新型コロナの感染拡大で、大規模な集会の開催が制限される中で、参加者には若い世代への
歴史の継承が難しくなることへの危機感もあるようです。
●参加した島田市民は
「語り継いでいくってことをよっぽどしっかりやらないと、忘れ去られる危険性があります。そうならないように頑張っていきます」
●焼津市中野市長
「新型コロナなどの様々な制約がある中ではあるが、核兵器のない世界を望む」
午後1時にはオンライン形式で「3.1ビキニデー集会」が開催されました。
600人余りが視聴し、オンラインならではのチャット機能を使って集めた参加者からのメッセージも紹介されました。
「オンラインで参加することができて良かった」などと場所を問わずに参加できるオンライン開催を称える声も目立ちました。
第五福竜丸の被爆から67年。
コロナ禍であってもこの悲劇を世界中に、そして次世代へ継承していく活動に変わりはありません。