静岡県の人気店「さわやか」が3つの変更を発表

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静岡のソウルフードと呼ばれることもある、あの人気ハンバーグの値上げが発表されました。さらに、新たに定休日が設けられることに。その背景にあったのは企業の経営理念でした。

 熱々の鉄板から聞こえる、おいしそうな音。

 静岡県内で34店舗を展開する「炭焼きレストランさわやか」のハンバーグです。

 「さわやか」と言えば、県内だけでなく全国各地からその味を求めてお客さんが集まり、今や静岡を代表する“グルメ”の1つと言っても過言ではないほどの人気となっています。

 実際に4日も・・・。

嶋田光希アナウンサー
「正午の静岡市内のさわやかです。開店から1時間が経った今、待ち時間はすでに40分待ちです。きょうも大盛況となっています。」

3つの変更

 そんな県内の人気店「さわやか」が3日“ある発表”をしたのです。

(さわやかHPより)
「さわやかでは、この秋に「毎週の店舗定休日」「営業時間の変更」「価格改定」を実施いたします。」

「さわやかが皆さまにとって「かけがえのない店」として存在し続けるために、いま何が必要であるかを何度も自らに問いただし、決断をいたしました。」

 「さわやか」が発表した“3つの変更”。

 その1つ目が「定休日の設定」です。

 今年9月から原則「毎週木曜日」を定休日に設定するといいます。

 また、2つ目の「営業時間」についても、開店時間を現在の午前11時から15分前倒しにし、閉店時間は今よりも1時間早い午後10時にするということです。

 なぜ、このような変更を発表したのか。

 背景にあるのは“従業員の働き方”でした。

さわやか 早川和良 広報室長
「働く人がいきいきとさわやかに働いていただけるような環境を整えるということが一番。そのためにお休みであるとか 長時間にならないような時間の短縮。さらに休みなんかを通じて、様々な自己研さん。自分を高めることでそのことがお客様の商品やサービスにより良い形で反映されるという風に考えている。」

 また、歯止めがかからない物価高騰の影響によって、ほとんどの商品の価格設定を見直すことも決めました。

 主力商品となる「げんこつハンバーグ」は現在の1265円から1540円に。

 「おにぎりハンバーグ」は1155円から1380円に変更されます。

 いずれも10月1日からの価格改定です。

さわやか 早川和良 広報室長
「来ていただけるお客様の多くがげんこつ ハンバーグ、おにぎりハンバーグを食べていただく。牛肉そのものの価格がものすごく上がってきました。さらに世界情勢の変化もあり、到底これまでの価格を維持できないという状況がある。」

背景にあるのは“従業員の働き方”
背景にあるのは“従業員の働き方”

県民は

 行列の絶えない人気店が打ち出した“改革”に県民の反応も様々です。

静岡市民70代
「しょうがないよね、こういうご時世ですから、物価が上がるご時世ですから/今 人出も足りないし/だから従業員のことを考えてるなと思う」

静岡市民20代
「価格を変えずに頑張ってたんだろうなと思ってたけど・・・。これからいろんなものが値上がりする不安を感じるが、定休日を導入したのはすごくいい兆しだと思う。一生懸命働いているのでいっぱい休んでほしい」

 こちらは、たった今、さわやかでお昼を食べてきたという神奈川県の男性です。

神奈川県民30代
「おいしかったです、うわさ通りと言うか。おいしい分高いと考えたら(値上げも)仕方ない」

Q値段が変わっても食べに行く?

「そうですね、それは変わらないと思う」

 さわやか側は「効率性」や「生産性」ではない「人と人との心のふれあいを感じられるレストラン」を目指すといいます。

さわやか 早川和良 広報室長
「さわやかに行って体験できる美味しさ、楽しさ、それが思い出に残るということをすごく喜んでくださるお客様が何世代にも渡って応援してくださっているという声をすごく聞いている。ぜひそういった声にお答えできるようにさらに気を引き締めて頑張っていきたいというふうに思う。」

静岡市民70代
静岡市民70代