災害時にペットと一緒に避難するためには…知っておくべき知識と用意しておくべき避難グッズは
浜松市のホテルで南海トラフ地震を想定した避難訓練が、ペットと一緒に開かれました。避難所の態勢と災害時の飼い主の心得とは…。
梅田航平記者
「こちらのホテルでは地震の避難訓練が行われています。ただ、参加者をよく見てみると…全員愛犬とともに参加しています。」
避難訓練が行われたのは浜松市の舘山寺にある愛犬と宿泊できるドッグホテル。
今回の訓練は、南海トラフ地震とその影響により、ホテル内で火災が発生したという想定で、SNSで募集した18組・24頭の犬が参加しました。
ホテル従業員:
「落ち着いてお待ちください。安全確認してまいります」
大型犬も飼い主とともに机の下に…。
サイレンにおびえ、飼い主がなだめる姿も…。
参加者:
「ベルがなったけど、すごく怖がってしまって、こんなに怖がるというのは初めて知りました。」
参加者:
「犬は自分たちじゃ逃げられないから守ることを優先的に考えないと、と思った」
ホテルとしても初めて行った今回の避難訓練。
企画のきっかけは?。
KAREN浜名湖with Dog 板橋梨緒奈さん:
「先月も南海トラフの臨時情報がでたと思うけど、その影響で防災に意識を持たれているお客様が多いと実感した。浜松市にワンちゃんたくさんいるなと感じているので、実施しようと思った」
実は浜松市、全国20都市ある政令市の中で犬の飼育率がなんとNO.1!
およそ8世帯に1頭が飼われている計算で、まさにペット王国です。
飼い主の中には、災害への不安を口にする人も。
参加者:
「実際はワンちゃん苦手な方もいるだろうし、そういう中で、犬連れがどうやって過ごせばいいかなというのは不安」
浜松市の担当者は
避難所にペットと一緒に避難できるのか…。
浜松市の担当者は。
浜松市危機管理課担当者:
「市内の183カ所の避難所でペットの受け入れを可能としている状況」
災害時、避難所にペットと一緒に避難するのが「同行避難」。
ペットを飼っていない人に配慮し、避難所ではペットとは別の空間で過ごすことがルールになります。
それでも浜松市では、市内に開設する183カ所の指定避難所全てで同行避難ができます。
浜松市危機管理課担当者:
「(発災時は)ペットも大変な状況なので被災者が気兼ねなく避難行動として避難所に避難できるようにマニュアルを整備した。飼育が必要になるので、ペットを飼っている方同士で協力しあった形でペットの避難を受け入れてもらいたい」
用意すべき避難グッズは
大切な家族の一員であるペットを守るために…。
飼い主にも備えが必要です。
KAREN浜名湖with Dog 板橋梨緒奈さん:
「こちらワンちゃんの防災グッズとなっていて、3キロのワンちゃんを想定した1週間分の避難グッズとなっています」
有事の際、最低限準備が必要とされているのが1週間分の飲食物です。
ペットの大きさによって量は変わり小型犬であれば、トートバックに収まる大きさです。
避難所で生活するためケージも必要となるほか、がれきなどから足を守るために、ペット用の靴下があると便利だといいます。
KAREN浜名湖with Dog 板橋梨緒奈さん:
「同行避難はできるけど、ずっと一緒にはいられないので、備品をこれを機に確認してもらえればと思う」