マイコプラズマ肺炎が流行する中懸念されるのがインフルエンザと新型コロナの「トリプル流行」
異例の流行が続いている「マイコプラズマ肺炎」。こうした中、これから流行期を迎えるインフルエンザや新型コロナとの「トリプル流行」が懸念されています。
小学生 7歳(注射でのワクチン接種)
院長)「大丈夫かな?頑張ってるね」
院長)「えらいじゃん、頑張れた」
院長)「はい、おしまいです」
静岡市のクリニックで行われていた、インフルエンザのワクチン接種。
本格的な冬が迫る中、今年は例年と異なる感染症の流行状況が危惧されています。
静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長:
「マイコプラズマ肺炎については8年ぶりの大きな流行」
県感染症管理センターの後藤センター長が警鐘を鳴らす、マイコプラズマ肺炎。
子どもが感染しやすく、発熱や長引くせきなどの症状が特徴です。
静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長:
「従来から1回流行が起こると1~2年は続いていくので、おそらく来年いっぱいぐらいまではだらだらと流行が続く」
全国のマイコプラズマ肺炎の患者数は11月17日までに、1医療機関あたり2.84人と過去最多を更新。
静岡県内では1.7人と、過去最多となった前の週の2.9人からは減少しましたが、依然として高い水準です。
新型コロナ
また、インフルエンザと新型コロナも徐々に患者数が増加していて、この冬は「トリプル流行」が懸念されています。
静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長:
「コロナは今年初めて定期接種になって、あまり周知がされてないのか、打つ方が少ないと聞いている。重症者が増えて、入院患者が増えたりとかして、医療機関をひっ迫することを今一番心配している」
10月から新型コロナワクチンは定期接種に。
65歳以上の高齢者と、60〜64歳の基礎疾患がある人が対象です。
静岡県によりますと、現在、県内の新型コロナ感染者数は1日に300人ほど。
なかでも高齢者の感染が増えているといいます。
静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長:
「重症化しやすいと主治医の先生から言われている高齢者の方に関しては、ワクチンをしっかり打ってほしい」
インフルエンザ
一方、インフルエンザワクチンをめぐっては、10月から鼻にスプレーするタイプの接種が利用可能に。
医療機関側も“トリプル流行”への懸念から積極的な“自己防衛”を呼びかけています。
キッズクリニック さの 佐野 正 院長:
「ワクチンが打てるものは打っていただくことと、そういう対策をきちっと立てていただいて、できるだけ流行を最小限に食い止めるということに寄与するのではないかなと思う」