国内でこの学校にしかない部活…創部27年部員3人のアルプホルン部 鳴らすのも難しい3m60㎝の管楽器 静岡・藤枝順心高校
齋藤諒アナウンサー(藤枝順心高校 17日)
「音が聞こえてきました。きれいな音ですね。この部屋の奥にどんな部活が待っているのか、失礼します。長いですね、この楽器!初めて見ました!はるかに人の身長を超える長さですけど」
教室にあったのは、なが~い楽器。いったいこの正体とは!?

斎藤アナ:「素晴らしい演奏でした!ブラボー!皆さんは何部なんですか?」
部員:「私たち、アルプホルン部です!」
アルプホルンとは全長3m60cmにも及ぶ管楽器。演奏がとても難しい楽器として有名で、鳴らすのにも肺活量が必要です。リコーダーやオカリナのように指で押さえる穴などはなく、息の吹き方だけで音階を調節しなければなりません。

藤枝順心の「アルプホルン部」は創部27年の歴史を持ちますが、実は専門の部活としては日本で唯一と言われています。
アルプホルン部 増田光羽部長(2年)
Q.魅力はどんなところ?
A.木製でできているので、ほかの金管楽器とは違った柔らかい音が特徴だと思う。
現在部員はたった3人。そのため、新入生に魅力を知ってもらいたいといいます。

斎藤アナも挑戦
ということで…。
斎藤アナ:「本番用の衣装に着替えてきました! どうですか? 私もきょうはアルプホルン部に体験入部させてもらいたいと思います」
学生時代は吹奏楽部に所属し、生中継ではピアノの腕前を披露。絶対音感を持つ齋藤アナウンサーがアルプホルンに挑戦し、その魅力を探ります!

斎藤アナ:「部長、これどうやって吹くのか教えてもらえますか?」
増田部長:「唇をくっつける感じで、しっかりくっつけると…。(音が鳴る)まず息を吐くということを意識してやってみると、だんだん出てくる」
斎藤アナ:「わかりました。(ふぅ~~…)出ない!(ふ ぅ~~)うーん、出ない!なんでだろ」
やはり初めての挑戦では、なかなか思うようには吹けません。真剣に練習することおよそ15分…。

斎藤アナ:「どうでした部長、私の演奏?」
増田部長:「最初より全然うまくなってて良かったです」
斎藤アナ:「入部してもいいですか?」
増田部長:「はい。」
斎藤アナ:「やったやったー!楽しい、なんだかちょっと青春を取り戻した感じがします」
現在はたった3人の部活動ですが、新入生の勧誘にも力が入っています。

アルプホルン部 小澤保雄講師:「この部活を選んでくれた子たちには、アルプホルン特有の響きを通して、人と手を結ぶというか、いろんな人たちと仲良くなっていく社会性を身につけて卒業してくれたらうれしい」
少人数でも、まっすぐに力強く音を届ける。アルプホルン部に今後も目が離せなさそうです。
