6年間背負ったランドセルが世界で1つだけのものに「大変身」…これからも近くに 静岡・牧之原市
参加したのは12人の中学1年生
中学1年生:「またこうやってそばに置いておけるっていうか。使うことができるのでうれしいです」
使わなくなったランドセルが形を変えて残ります。
牧之原市にある海岸近くの芝生広場。集まっていたのは、この春、小学校を卒業した中学生12人。みんなランドセルを手にしています。6年間ほぼ毎日
背負ったランドセル、今となっては小さく感じるようです。
中学校1年生:「(ランドセルの)下の部分とかすごく小さいです。前は腰あたりまであったが、背中ぐらいしかないです」
ランドセルにはさみを入れ…「寂しさはあるけど」
この日行われていたのは、そのランドセルを使ったイス作りです。
中学1年生:「形はなくなっちゃうけど、自分のランドセルってことだけで、そのまま使えるうれしさはあります」
いよいよ作業開始です。
まずは、糸を切り「カブセ」と呼ばれる部分をはずします。ランドセルにハサミを入れるのは少し名残惜しそうな様子…。
中学1年生:「6年間ずっと背負ってきて、寂しさはあるけど楽しいです」
思い出詰まったランドセルが世界に1つだけのイスに
静岡市葵区に本社を置く家具メーカー「ヒノキクラフト」が始めたこの取り組み。
岩本雅之社長:「ランドセルリメイクというのが最近話題になっているんですけど、家具屋としていい形でリメイクできないかなということで、ランドセルをスツールにすることを考えついた」
6年間を共にしたランドセル。イスづくりのポイントは職人任せではなく、
「子どもたちが自ら作業をすること」です。作業開始からおよそ2時間…。
「カブセ」をネジで取り付けると…。
社長:「はい完成」
ランドセルの「カブセ」がイスの座面に。
中学1年生:「またこうやってそばに置いておけるっていうか。使うことができるのでうれしいです」
中学1年生:「通っていた小学校の楽しかったこととか悲しかったこと、いろんな思い出を思い出しながらやった。いつものイスとは全然違って、座り心地もちょうどいい感じで、作ってよかったと思います」
思い出の詰まったランドセルが世界に1つだけのイスに生まれ変わりました。