全国のスーパーで販売された5キロあたりのコメの平均価格は前週より67円高い3804円 農林水産省が発表

 25日、農林水産省が発表した、全国のスーパーで販売された5キロあたりのコメの平均価格は、前の週より67円高い、3804円でした。

 早く収穫された新米が市場に出回り始め、備蓄米を含むブレンド米の割合が低下したことなどが、価格上昇の背景にあるとみられています。

●小泉進次郎農水大臣:
「あまりにコメが高いと、高い関税を乗り越えてもなお、民間の輸入で海外のコメがずっと入ってくる。今後も価格動向を注視して対応できることは対応していかないといけない」

 今後も、価格は高止まりする恐れがあります。

●宇都宮大学 農学部 松平尚也 助教:
「農家側としては5キロ3500円前後というのが適正価格というか要望と言いましょうか。生産コストが値上がりしている中で、これまでの安い低米価ではちょっとやっていけないという状況があります」

 すでに静岡市内のスーパーでも出回り始めている新米。コメの平均価格の2週連続値上がりは、店にとっても想定の範囲内のようです。

 店の担当者は「値段が下がったときは備蓄米で下がっただけで、コメの相場が下がったわけではない」と指摘。今後の価格については、「国の施策などがなければ安くなる要素はない」とした上で、「値上がりに歯止めがかからない可能性もある」と話しています。

全国のスーパーで販売された5キロあたりのコメの平均価格は前週より67円高い3804円 農林水産省が発表