生産者は全国で10軒ほど…糖度25度以上「幻のフルーツ・ポポー」 静岡市で栽培 新作は「ポポーどら焼き」

YouTube Video 生産者は全国で10軒ほど…糖度25度以上「幻のフルーツ・ポポー」 静岡市で栽培 新作は「ポポーどら焼き」
動画を再生

 「幻のフルーツ」と呼ばれる貴重な果物「ポポー」を栽培する男性が静岡市にいます。男性が「幻の味」にこだわる理由とは?

幻のフルーツ「ポポー」

ファーム池の沢 望月史代表:「これがうちの農場で作っているポポーです」
堀優奈アナウンサー:「これがポポーなんですね」

 まるでアボカドのような形に、マンゴーのような果肉。市場に出回ることはほとんどない”幻のフルーツ”「ポポー」。収穫してから2~3日で皮が黒ずみ、傷んでしまうといいます。しかも、収穫できる期間は1年のうち1カ月あまり。

ファーム池の沢 望月史代表:「ちょうど今、9月が最盛期になります」

生産者は全国で10軒ほど…糖度25度以上「幻のフルーツ・ポポー」 静岡市で栽培 新作は「ポポーどら焼き」

曽祖父も栽培「幼少期から食べていた」

 とれる期間が短いうえに、とてもデリケートなフルーツのため、大量に収穫するのは難しく、生産しているのは全国でも10軒ほどしかないということです。なぜ望月さんはポポーを育てているのでしょうか。

ファーム池の沢 望月史代表:「私、幼少期に実はポポーを食べてまして、それがものすごく甘くて、良い香りがしまして、私にとってものすごい衝撃の味で、それで育ててみようとそういうふうに思いました」

 望月さんが希少なポポーを味わえたのは、みかん農家だった曽祖父が「珍しい果物を育てたい」とポポーを栽培していたから。望月さんを虜にしたその味は…

堀優奈アナウンサー:「いただきます。とっても甘いです。すごく濃厚ですね。え…、すごい。メロンのようなバナナのようなマンゴーのような、これ初めて感じる味です」

 この複雑な味を望月さんはこう表現しました。

ファーム池の沢 望月史代表:「例えて言うならばミック
スフルーツのような、そんな感じです」

生産者は全国で10軒ほど…糖度25度以上「幻のフルーツ・ポポー」 静岡市で栽培 新作は「ポポーどら焼き」

あの日の感動を伝えたい

 マンゴーのような甘さと、メロンのようなみずみずしさが“フルーツ感”を演出する一方で、カスタードクリームにも似た濃厚な甘さも感じられる不思議な味わいです。

 マスクメロンやマンゴーの平均糖度が15度前後の中、ポポーの糖度は。

堀アナ:「25・7度!」
望月史代表:「すごいですよね。恐らく果物で、これほど糖度が高いっていうのは、ほとんどないと思います」

 望月さんは2009年にポポーの栽培を始め、今ではジャムやゼリーなど加工品にして商品化までしています。今年の新作は「ポポーどら焼き」。ポポーと白あんを混ぜてサンドした香り豊かな一品です。

ファーム池の沢 望月史代表:「なかなかポポーの名前って出てこないんですけど、私としては本当に皆さんに食べていただきたいなと思ってます」

 “あの日の感動を伝えたい”子どものころに出会った衝撃の味を、多くの人に届けようと望月さんは幻のフルーツを作り続けます。

生産者は全国で10軒ほど…糖度25度以上「幻のフルーツ・ポポー」 静岡市で栽培 新作は「ポポーどら焼き」