最大5万円総額1億円の飲食代キャッシュバック始まる 抽選で毎日200人に…初日の応募は1356件 浜松市
鈴木誠記者:こちらのレシートとお店からもらった応募券で、キャンペーンに申し込むことができます。
3月8日から浜松市で始まった市独自のキャンペーン。飲食店を利用した客が、レシートと応募券の写真を添付して、スマートフォンで応募すると、毎日抽選で200人に飲食代が戻ってくるという政策です。返金額の総額はなんと1億円です。
Q.総額1億円キャッシュバックキャンペーンはご存じ?
20代男性客:「ああ知ってます。経営が難しくなってお店が閉まってしまうと、コロナがあけた後行くお店もなくなるので、お店が続くのであればいいかなと思う」
条件は浜松市民が市の認証した店で4人以下での会食
浜松市 鈴木康友市長:「感染症対策を、積極的に実施をしている市内飲食店への来店需要を喚起するため、1億円キャッシュバックキャンペーンを実施いたします」
応募条件は、浜松市民であること、市が認証した感染対策をした店であること、4人以下の会食で、返金額は最大5万円であることなどがありますが、今月28日までの期間内は何度でも申し込むことができます。
初日は1356件、飲食代あわせて560万円分の応募
キャンペーン初日は1356件、飲食代あわせて560万円分の応募がありました。
浜松市 観光シティプロモーション課 北嶋秀明課長:「一つはお昼時ランチタイムで、お食事終わった1時台ぐらいが最初のピーク。夕方8時ぐらいもピークになっていますけど、ちょうど夕食を召し上がったあとの2つの大きな波がありました」
当選者は機械によって無作為に選ばれ、初日の200人は、110円から4万8000円までの飲食代還元が決まったといいます。
浜松市 観光シティプロモーション課 北嶋秀明課長:「正直、今回手探りで制度を作ってまいりましたので、申請をしていただく方がどの程度いるのか、職員も含めて不安ではありましたけども、市民の皆さまが関心持っていただいているなと実感いたしました」
認証店も急増
また、認証店の件数もキャンペーン発表前は565件だったものが、きょうまでに838件に増えるなど、市は手ごたえを感じていますが…。
飲食店では…
飲食店社長:「人出は変わっていないですね 受け取られたお客様も、『あっ、きょうからだったんだね』っていう、それがあるから来たっていう風ではない感じです」
浜松市では、去年夏に飲食店などでクラスターが相次ぎ、その影響が未だに尾を引いています。キャンペーンに参加したこの店の売り上げも、感染拡大前と比べて8割ほど減っているといいます。
そうした飲食店を元気づけようと市が打ち出した異例のキャンペーンですが、税金を使って恩恵を受ける人が抽選で決まるという制度には賛否両論もあります。
10代女性:「税金だけど、(飲食代が)返ってくるのはおいしいというか、いい企画なんじゃないかなと思います。高めの食べ放題とか高めのところに行きたいです」
Q.税金を使って一部の人に還元されているが?
70代男性:「税金ですかそれ? 利用する人しない人、きちっと勉強している人はわかるけど、私は勉強していないからそういう制度があったとしても、わからんですよ。年が年ですから」
飲食店社長:「賛否両論、世間ではありますけど、援助していただけることに対してはありがたいし、感謝はしていますけども、いかんせん街に行くことイコール悪みたいな雰囲気になっていた時期がいまだに残っているので」
また、制度を広く知ってもらうための工夫も必要ではないかと指摘します。
飲食店社長:「例えばうちのお店できょう(当選)出ましたというのがわかると、あそこの店行くと当たるよって。そうすれば残りいくらで、早くいかなくちゃってなるかもしれないし、発表の仕方ももうちょっと考えていただけると、キャンペーンを身近に感じられるんじゃないかと思う」