わずか10分で170食完売…学食メニューを100円で 「物価高の影響受ける学生のお腹を満たしたい」 静岡大学
500円前後のメニューを100円で
キャンパス内にある食堂の前にできた行列。その数、なんと100人以上。並んでいた学生に話を聞いてみると…。
学生:「100円の夕食プロジェクトを食べに来ました。500円浮くのでうれしい」
学生:「100円で食べられると、安くて助かりますね」
学生たちのお目当ては、1月30日に始まった「100円夕食プロジェクト」。通常500円前後のメニューを期間限定で、100円で提供する特別キャンペーンです。物価高の影響を受ける学生たちに、100円でお腹を満たし、元気な学生生活を送ってほしいという思いで、大学側が企画しました。
大学職員:「お待たせしました。ただいまより『100円夕食プロジェクト』オープンします」
続々と食堂に入っていく学生たち。この日はハンバーグやカレーなどのメニューが提供されました。
学生
Q.100円夕食どうですか?
A.「本当に安くてうれしいです」
学生:「毎日やってほしいです。お金の面でも助かるし、夕食を作らなくてもここで食べられるというのはすごく助かります」
学生:「おいしいです。野菜やガス代が上がっているので、自炊するにしても、ガス代がかかるし、こういう企画をやってもらうと助かる」
わずか10分で170食が完売
お隣の山梨出身で、現在はひとり暮らしをしているという学生。節約のため、食材を安いときに多めに買って冷凍保存するなど工夫しているそうです。
学生:「やっぱり食費がかさむので、そこは少しセーブした方がいいのかなと思う。100円なので、夕食代は結構浮く」
学生たちにとって心強い「100円夕食プロジェクト」。この日は用意された170食が、わずか10分ほどで完売しました。
静岡大学 広報・基金課 杉山興課長:「皆さんに喜んでもらえて大変うれしく思っている。学生生活というのはいろんな方の支援で成り立っているので、学生にそこら辺を感じ取ってもらえてうれしい」
通常価格との差額分は、卒業生や保護者・企業からの寄付金で補っているそうです。
学生:「この100円という値段以上に、学生のことを応援してくれること自体がうれしい」
こちらは、食事をした学生たちが書いたメッセージ。支援者への感謝の思いがつづられていました。
「お金がなかったので、食べられて満足しました」
「社会情勢的にも苦しい中、とても助かりました」
学生たちのお腹と心を満たした「100円夕食プロジェクト」は3日までの開催。大学側は今後も何らかの形で、学生たちを支援していくとしています。
静岡大学 広報・基金課 杉山興課長:「今後も同じ形になるとは限らないが、このプロジェクトを引き続き行うことも踏まえて、学生の支援、ためになる支援、プロジェクトを模索していきたい」