「目や鼻の中がかゆい」…今年の花粉は平年の1.9倍 耳鼻科医「静岡に引っ越してきた患者が多い」 対策グッズのトレンドは?
Q:お二人は花粉症?
A.「はい」
Q:今年はもう症状出ています?
A.「出ています。朝、鼻水とくしゃみがひどくて、夜は鼻詰まりがひどくて眠れない」
Q:花粉症歴は?
A.「もう長いですね40年ぐらい。ひどい時は何もしなくても鼻水が音もなくス~ッと出てきちゃうし、鼻をかんでもかんでもっていう感じ」
花粉症歴40年
「やっぱり目がかゆくて鼻の中もかゆい」
花粉症歴30年
「私、目は何もならないけど、鼻だけなの。くしゃみと鼻。憂鬱ですよ」
その現場は…。
伊地健治アナウンサー:「いま浜松市天竜区春野町に来ています。県の職員の方が運転する車に乗っていますが、実際にスギ花粉の量がどれくらいあるのか? 定点観測しているそうですが、その観測をしている森林に向かっているところです」
案内してくれるのは、静岡県・農林技術研究所の榊原道伸さん。山道をしばらく走ると…。
伊地アナ「本当だ、目の前にスギ林がありますね」
榊原さん「この茶色いものがスギ林になります」
伊地アナ「あそこから右側は全部スギ?」
榊原さん「基本的に少し上が尖がったものについては、すべてスギになります」
到着したのは、旧春野町役場前にあるスギ林。スギがうっそうと、生い茂っていました。
伊地アナ「ここはどう場所?」
榊原さん「県内の30カ所をスギの代表地点としてピックアップしていて。スギの調査をしている場所です」
伊地アナ「県内30カ所ということは、西部、中部、東部、伊豆全部含めて?」
榊原さん「そうですね、静岡県全域になります」
伊地アナ「その内の一つがここなんですね」
伊地アナ「ちなみにきょうは雨が降っていますが、こういう日は花粉は飛ばない?」
榊原さん「水滴がついて飛ぶようなことは基本的にはないです」
ここで毎年、スギ花粉の調査を行っているそうですが、ある事に気づきました。
伊地アナ「ちょっと今、見て驚いたんですけど、今見えているスギはほとんどみんな茶色いですね」
榊原さん「茶色いです。この茶色が基本的には花粉(を含む雄花)になります」
伊地アナ「いま、私たちは大量の花粉を目の前にしている?」
榊原さん「その通りです。いまたくさん花粉を飛散させようとしている所です」
伊地アナ「枯れて茶色いのではなく、花粉が付いている状態なんですね」
榊原さん「花粉を飛ばす準備をしている状態です」
この双眼鏡を使って、スギ林を目視で調査するそうですが、何を見ているのかと言うと。
榊原さん:「花粉は雄花の中に蓄えられている」
枝先に無数に付いている黄褐色の粒粒がスギの木の雄花。暖かくなると、中に蓄えていた花粉を放出します。研究センターでは、この雄花の量を測定して、花粉の飛散量の予測を、発表しています。
伊地アナ「今年は花粉がすごく多いと聞いていますが?」
榊原さん「過去10年間と比べると、1.9倍。過去10年間の平均と比べて、1.9倍なので、最高レベルです。昨年の夏にすごく日照時間が長かった、つまり暑くて、雨が降らなくて、日照時間が長かったのが花粉の量に影響している」
去年の夏の記録的な暑さと、長い日照時間が花粉を作る雄花の成長を促したと、考えられています。
研究センターでは、スギの木の雄花を間近で見る事が出来るそうで。伺ってみました。
榊原さん「研究センターなので、研究のために色んな樹枝を植えていますが、そのうちの一つとして、スギがありまして、これがスギの木の雄花です」
伊地アナ「まさに花粉がここにいっぱい入っている?だいぶたわわに実っていますね。だいたい米粒ぐらいの大きさなんですね、一つ一つがね」
1本のスギの木に、数十万個付いていると言われる雄花。一つ、一つの大きさは、米粒程度ですが、この中に、大量の花粉を含んでいます。
伊地アナ「どれくらい詰まっている?」
榊原さん「だいたい多いところで40万個ぐらいの花粉が詰まっている」
榊原さん「日が出て暖かくなり始めると、雄花が開いて花粉が飛び始める」
伊地アナ「これが弾けて」
一粒の雄花を取って、すり潰してみると…。
伊地アナ「うお!はい、潰しました」
榊原さん「黄色い粉が見えると思います。これ、一粒、一粒が全部花粉です」
伊地アナ「黄色いのが画用紙についていますけど。これ全部花粉なんですか?」
「一粒にこの量ですから、想像つかないですね」
こちらでは、花粉を放出しない、無花粉スギの研究も行われていますが、植え替えコストが高いなど、様々な課題があるため、すぐには進まないのが現状のようです。
今年の県内の地域別の飛散量の予測では、掛川市東山で平年の3.2倍。静岡市葵区富厚里と浜松市天竜区春野町宮川で、2.6倍。下田市箕作で2.1倍となっています。
耳鼻科では
静岡市にある、耳鼻科では…。
東静岡耳鼻科 加藤高志院長:「花粉症の患者さんは年々増えている印象があります。(昔は)3月ぐらいにボチボチ来院する感じだったが、今は1月の末から2月ぐらいですでに花粉の症状が出たよって方はかなり多いですね。」
さらに最近、こんな患者さんが多いそうです。
加藤院長:「県外から引っ越して来た方で静岡県に来てから、花粉症を発症したという方が多い。例えば東京とかで売れている薬と静岡で売れている薬は、花粉症の重症度が静岡のほうが花粉が多いので、当然静岡の方が強い薬というか、東京で売れている薬はあまり効かないっていう方もいます」
今年は、スギ花粉の飛散量が多くなる見込みのため、ひどい症状が出る可能性も。内服や点眼など、早めに予防する事が大切だそうです。
花粉対策グッズは
色々な便利グッズを取り扱う、こちらのお店では…。
伊地アナ:「さまざまな雑貨が並んでいる中にこちら“花粉対策グッズ“のコーナーがありますね。メガネもあるし、マスク、花粉対策スプレー、いろんなアイテムがあるんですね」
およそ30種類の花粉対策グッズを用意。売り上げは好調だそうです。
伊地健治アナウンサー:「いま30アイテムぐらいという事ですが、花粉対策グッズは増えてきている?」
ハンズ静岡店 伊藤慶昭さん:「マスク以外のものが増えてきていまして、今年は1月中旬からこちらに並べています」
Q:一番人気は?
A.「毎年人気なのが、こちらの商品で、鼻マスクです。」
伊地アナ「鼻マスク?初めて聞きました。」
商品を見せてもらうと。
伊藤さん:「けっこうやわらかい素材で出来ていまして。白いところがフィルターになっています。そのフィルターが花粉の侵入を抑えてくれて、鼻水をキャッチしてくれる。」
伊地アナ:「初体験ですけど入れてみます。奥まで入れるんですね。」
伊藤さん:「違和感がありますけど、じきに慣れる。」
伊地アナ:「本当だ、息苦しいかと思ったら、普通に呼吸出来ますね。思ったより普通ですね。ずっとつけていると慣れちゃう。」
伊藤さん:「1日2回洗浄する事で、5日間利用できる」
さらに、気になる商品を発見!
伊地アナ:「ちょっと気になるのが、潤いをまとうミストケア。メガネのようなものがありますけど、これは何ですか?」
伊藤さん:「目がしばしばした時に使う、目をケアするアイテム」
付属の部品に、水道水を入れて装着。電源を入れると。
伊地アナ:「はい、長押し。すごい、ミストが出ています。けっこうたっぷり出るんですね。この状態で、お~!すごい、目とグラスの間にほわほわほわってミストが出ていて。不思議な光景です。でも、気持ちいいですね。」
日本人の2人に1人を悩ませている“花粉症”。自分に合った対策を見つけて、少しでも快適な春を過ごしたいですね!