書き入れ時の紅葉シーズンなのに観光客激減 SLで有名な大井川鉄道本線が運休 静岡・川根本町「レンタカーならオトク」なキャンペーン
静岡市と川根本町を結ぶ国道362号。9月の台風15号で、道路が崩落してしまいました。復旧工事が進められていますが、今も車両通行止めとなっていて、集落の中を走る迂回路を通る必要があります。この迂回路は道幅が狭く、大型車は通行することができません。静岡市の中心部から、およそ1時間半で、川根本町に到着します。
9月の台風15号で「大井川本線」20カ所で被災
笹村朱里アナウンサー(千頭駅):「大井川鉄道の千頭駅に来ています。井川線は全線復旧していますが、金谷駅と千頭駅を結ぶ大井川本線は現在も運休が続いていて、バスによる振替輸送が行われています。午後3時、乗客を乗せた代行バスが金谷駅に向けて出発していきます」
埼玉県からの観光客:「大井川鉄道に乗りたいなと思ったんですけど、走っていないということで、車でここまで」
Q.大井川鉄道に乗れなかったのは?
A.「非常に残念」
SL列車で有名な、大井川鉄道の「大井川本線」は、大規模な土砂崩れの現場を含む20か所で被災。すべての列車が運休となっています。
金谷駅から家山駅までは、12月上旬または中旬に復旧する見込みですが、家山駅から千頭駅までの区間は、復旧のメドがたっていません。
大井川鉄道広報担当 山本豊福さん:「我々10月下旬から11月というのが紅葉の時期で、1年でも一番の書き入れ時なんです」
Q.最初台風の影響を知ったときは?
A.「ちょっと言葉がなかったですね。これは大きなことだ、大きな災害だって思うんですけど、まずはちょっと最初受け入れられなかったですね」
千頭駅前の土産店…訪れる観光客1日3組
千頭駅の目の前にある、土産店では、店を訪れる観光客が1日3組ほどに激減してしまったと言います。
やんばい処 森房子さん:「紅葉のシーズンに入り始めたんですけど、全然、半分もいかない。(紅葉シーズンは)ちょっとにぎやかになるわけですけども、11月はもう最高に多い月なんですよ、1年中で。とてもこんな(閑散としている状態は)考えられないですね」
「井川線」は全線で運転再開…のんびりとした列車の旅も
そうした中、明るい話題も。「井川線」が先月22日、全線で運転を再開しました。千頭駅から井川駅までの25.5キロの区間をおよそ1時間50分かけて走る「井川線」。のんびりとした列車の旅を楽しむことができます。
大井川鉄道広報担当 山本豊福さん:「井川線が幸いにしてあるものですから、ここから先の大井川沿いの渓谷はちゃんと見ることができますので、今年の奥大井の紅葉は井川線からぜひ楽しんでほしいなと思っています。」
観光協会はレンタカーでお得なキャンペーンを
しかし、大井川本線の代行バスは、1日4往復のみの運行。乗車できる人数も限られています。そこで!
観光協会では、車で訪れる人を増やすために、キャンペーンを始めました。
川根本町まちづくり観光協会 土屋和明事務局長:「レンタカーで川根本町に来て宿泊をされますと、ほんの少しのキャッシュバックなんですけど、3000円をキャッシュバックさせていただきますよというような企画をやっています」
キャンペーンに登録している旅館や民宿などにレンタカーを使って宿泊すると、チェックアウト時に、現金3000円がキャッシュバックされます。対象は来月7日の宿泊、8日のチェックアウトまでですが、予算が上限に達した場合は、早期に終了する場合があります。