静岡市民はお総菜好き…家計調査で調理食品全国2位、弁当は3位 なぜ…専門家は そしてビジネスに生かす企業も
「中食」とは弁当や総菜をテイクアウトして食べること。静岡市は全国的にみても購買額が高いんです。
静岡経済研究所 清亮介研究員:「(コロナ禍で)消費者の飲食行動が制限されたことで、外食から内食や中食に大きくシフトした。元々静岡市は女性の有業率が全国的にみても高いことから、中食といった調理食品を好む傾向があると思われる」
駅ビルでは…
JR静岡駅ビル内、パルシェ食彩館。現在弁当や総菜を扱う店は12店舗があり、1日に約1万5千人が利用します。
買い物客の女性:「(お総菜を買うのは)週1くらいのペース。主婦にも休みが欲しいので」
買い物客の女性:「きょうは夜出掛けるので、手を抜いて総菜を買いに来た。トンカツ、串カツ、普段家でつくらないような揚げ物面倒くさいので」
静岡ターミナル開発株式会社 営業部販売促進課 尾﨑あゆみ係長:「駅ビルということもあって幅広いお客様がくるので、小さいサイズやひとつからでも買えるような商品も取り揃えて、お客さんのニーズにも応えられるようなレパートリーにはなっているかと」
ビジネスチャンスも
なかには「中食」ビジネスにチャンスをみつけた企業も。
静岡おでんの香りが食欲をそそる「天神屋」です。朝6時から営業開始、昼のピークに備えて、出来立ての弁当や総菜を並べていました。
天神屋広報部 鈴木実里部長:「お総菜に関しては、(買う人が)すごく増えている。サラリーマンやファミリー層が忙しいときにお総菜や揚げ物といったものを購入して、早く帰って早くゆっくりするというところで利用してくれている」
コロナ禍にあっても、総菜や弁当の売り上げは伸びているそうです。いま好調なのが、新聞配達業者と連携して自宅に届くサービス「お夕飯便」です。元ミシュラン三つ星料理人が監修、日替わりで4品種の惣菜を食べることができます。ひとり暮らしの人を中心に販路を広げているんだそうです。
天神屋広報部 鈴木実里部長:「もっと地元の天神屋だからこそ、地元の人たち、静岡を盛り上げていこうとやっています。生活の一部として利用していただければと思っています」