お墓は継がない時代へ…『墓じまい』急増 樹木葬にデジタル遺影も 「子どもに負担かけたくない」切実な理由
きょう13日は盆の入りです。近年、墓石を撤去して遺骨を新しい供養先に移す「墓じまい」が増えています。静岡県内で広がる新たな供養の形を取材しました。
半数近くが選ぶ「樹木葬」とは
先祖の霊を迎え、思いを馳せる「お盆」。静岡県内の霊園でも、多くの人が墓参りに訪れています。近年、墓じまいに伴い増加しているのが…
牧之原石材 影山晃代表:「こちらが樹木葬の『さくら葬』。桜の木がシンボルとなって、一つ一つの墓がこちらのサイズになっている」
近年、増加しているのが「樹木葬」です。こちらでは4年前から樹木葬を始め、これまでの申し込みは250件以上。年々希望する人が増えているといいます。
牧之原石材 影山晃代表:「遺骨の入るスペースがこのようになっている。遺骨の入った骨つぼを納骨する。そして、墓石を乗せてお墓参り」
終活関連サービスを提供する企業の調査では、去年1年間にお墓を購入した人の半数近くが「樹木葬」を選んでいます。背景にあるのが…。
牧之原石材 影山晃代表:「墓じまいの依頼は毎月40件ほど来ていて、前年度よりも約2倍のスピードで墓じまいが進んでいる」
全国で増加する墓じまい。2024年には全国でおよそ17万6000件と、ここ10年で、およそ2倍です。背景には、少子高齢化に伴い、お墓を継ぐ人が減っていることがあります。
「一般墓」に墓参り
「私の代ではできるつもりでいるので、子どもの代はどうなるか分からない。その辺は任せるというか…」
「樹木葬」に墓参り
「家も親戚の家も、跡取りが年々なくなっていくので、お墓を維持するのがすごく大変だと聞いていて、来たい時に来てもらえる方がいいのではないか」
「墓じまい」を考える理由の一つは、経済的負担を含む、お墓の維持・管理のコスト。遠方に住んでいる場合、「お墓参り」そのものが負担になるケースも…。
QRコードで故人に会う時代
こうした中、創建から1300年以上の歴史がある静岡市内の寺にも、新しいお墓のかたちが…。
2年前にできた、屋内型の納骨堂「みもる」です。
みもる 永瀬裕美さん:「あちらで故人さまと対面しながらお参りしていただく形」
対面の仕方というのが…。
みもる 永瀬裕美さん:「QRコードがついていて、こちらをここにかざすとお名前が出てきて、こちらをペンでタッチすると遺影が(表示される)」
画面に表示される、「デジタル遺影」。思い出の写真を3枚まで登録することができます。
こちらが、納骨室。棚に収められているのは、”本型の遺骨箱”です。
みもる 永瀬裕美さん:「上が開きまして、ほこりや湿気とかで遺骨が変色しないように、カビなども生えないように真空パックにして、こういう形でこちらの方にお納めしております」
納骨する期間は最短7年から選ぶことができ、7年後に永代供養するプランで、料金は22万8000円から。管理の手間がかからないことは、今の時代のニーズにも合致しているようで、利用者は毎年増加しているといいます。
みもる 永瀬裕美さん:「入れ物は色々変わって新しい雰囲気ではありますけど、安らかに眠っていただきたいという気持ちは今までのお墓と同じものですので、供養の形に決まりはないと考えています」