実は囲碁の聖地だった伊豆 名人戦の舞台に残る“伝説の本因坊”の足跡 名人ゆかりの地で一力遼が連勝
静岡県伊豆市で行われた囲碁の名人戦7番勝負・第2局。一力遼三冠が連勝を飾るのか、挑戦者の芝野虎丸二冠が星を戻すのか。囲碁界の“三大タイトル”の一つ、「名人」の称号をかけた対局でした。
伊豆と囲碁の深い関わり
名人戦の舞台となる伊豆市。実は、囲碁との縁が深いんです。
堀優奈アナウンサー:「伊豆が囲碁と深い関わりを持つことを示すある証拠が残されているのが、こちら最福寺です」
1570年ごろに創建され、ここでしか見られない「しだれ桜」でも知られる、最福寺。案内してもらったのは、境内にある郷土資料館です。
堀アナ「こちらの方ですか。穏やかな顔をされてますね」
最福寺 廣澤智純住職:「本因坊秀和という本因坊家を継いだ者が(伊豆から)出て顕彰している」
囲碁の“黄金期”と言われる江戸時代後期に活躍した、本因坊秀和。最福寺の隣の家で生まれ、若くして囲碁の才能を発揮。21歳で、囲碁の家元・本因坊を継ぎました。
堀アナ「この上の巻物のような、本因坊秀和と記された…」
廣澤住職「本物じゃなく写真パネルですけど、本因坊秀和が書いた初段の免許書」
秀和にまつわる、様々な資料が保管されています。境内には、「十四世本因坊秀和生誕の地」と書かれた大きな石碑も。台座には、碁盤があしらわれています。
最福寺 廣澤智純住職:「囲碁というと、だんだんお年寄りのものになってきているので、子どもの時から楽しんで、青年になって、プロになって…と、底辺が広がればと思う」
囲碁名人戦7番勝負の会場とは
堀優奈アナウンサー:「囲碁名人戦7番勝負の会場となっているのは、こちらの「東府や」です。あたりを見渡してみると緑に囲まれていて、とっても自然豊かな場所ですね」
2日始まった名人戦第2局の舞台は、「東府や Resort&SpaIzu(リゾートアンドスパイズ)」。およそ3万6000坪の広大な敷地に、高級感あふれる内装と伊豆が育んだ大自然が調和したリゾート宿です。
対局が始まった会場を、事前取材として、見せていただくことに…。
東府やResort&SpaIzu 稲葉博幸支配人:「こちらの「酔月」という部屋です。どうぞ」
堀アナ「わー、広々としていますね」
稲葉支配人「今はまだ囲碁盤とかは置いてないんですけど、こういった形での対局になる」
堀アナ「座る席に決まりはあるんですか?」
稲葉支配人「こちらが名人の席、こちらが挑戦される方」
取材した8月31日時点で、すでに対局用の椅子が準備されていました。普段は客室として利用されていて、部屋の奥には大きなベッドがあり、半露天風呂までついていて、最大6人まで宿泊できます。
稲葉支配人「この場所が一番はずれにあって比較的静かな場所なんですね」
堀アナ「本当にこの場所は静かですね」
稲葉支配人「そうですね、対戦するにはいい場所だなと思います」
堀優奈アナウンサー:「こちらのホテルには、足湯を楽しみながらドリンクやパンがいただけるカフェがあるんです。目の前には色鮮やかなサルスベリの花、川のせせらぎが聞こえて癒やされますね」
温泉が引かれている、足湯。夏場は30℃前後に調整し、ほどよい「ぬる湯」で楽しめます。こちらは宿泊者以外でも利用できる、“足湯カフェ”。毎日40種類ものパンや、様々な料理が楽しめる人気のカフェです。一番人気のパンは、カレーパングランプリで金賞を受賞したこともある「米粉カレードーナツ」。
堀アナ:「ではいただきます。外サックサクで中はモッチモチです。卵のまろやかさがカレーのスパイシーさを引き立てているように感じます」
食感はもっちり、サクサク。卵は黄身だけをクリームソースと混ぜてゆで卵に…。一段上のまろやかさを実現しています。
観光にも、対局を楽しむにも不可欠なグルメ。2日の対局で一力三冠が昼食に選んだのは、沼津港から仕入れた鮮魚を中心とした、海鮮丼。
対する芝野二冠は、愛鷹牛のサーロインを使った山椒焼き丼。2人とも地元食材を選びました。
おやつはというと、2人とも旬の栗を使った「カルカン焼」をチョイス。一力三冠は、イチゴソースをかけた自家製パンナコッタも…。
伊豆市で行われた囲碁の名人戦・第2局は、一力名人が勝利しました。七番勝負の名人戦は、第4局と第7局も伊豆で開催される予定です。