公園に“謎の白いキノコ”…実は毒キノコ 静岡で通報急増 食用そっくり判別困難…AIが『食べられる』と誤判定し救急搬送も
台風一過で暑さ復活。蒸し暑い1日になりました。静岡県内では伊豆を中心に大雨をもたらした台風25号。長く降り続く雨の影響で、身近な場所で毒キノコが増加しています。
台風が過ぎ去って、暑さが復活。きのうは雨傘、きょうは日傘に持ち替えて…。
最高気温32.7℃を記録した、静岡市の街中からは…。
沼津市民:「半袖で過ごしていますが、それでも暑い」
岩手から旅行中の男性:「きのうまで熱海とか伊豆にいて、本当に今じゃ考えられないくらい風と雨が強くて、全身ずぶ濡れになって。きのうよりいいけど、ムシムシして暑い」
浜松市の天竜では正午前に34.4℃と、猛暑日一歩手前まで気温が上昇。きょう全国で一番の暑さとなりました。そのほかにも浜松で33.1℃、富士と三島で32.8℃など、県内18の観測地点のうち、12カ所で真夏日となりました。
きのう伊豆半島を中心に、県内にも大雨をもたらした台風25号。5連休の観光地を直撃しました。台風や秋雨前線の影響で、県内でも長い間、雨が続いています。
この長雨の影響で、ある“異変”が…。
片寄翔太アナウンサー:「静岡市葵区の公園に来ています。雑草の中に大きく白いキノコが生えています。こちらにも大きさは小さいんですが、複数のキノコが生えているのが確認できます」
子どもたちが遊ぶ遊具の近くに生える“真っ白なキノコ”。この“謎のキノコ”、静岡だけではなく、今、全国各地で確認され、報告が相次いでいるんです。一体、どういうものなのでしょうか。
生命の星・地球博物館 折原貴道主任学芸員:「このキノコは『オオシロカラカサタケ』。誤って食べてしまうと、嘔吐や下痢、吐き気といった症状が主」
正体は、「オオシロカラカサタケ」という毒キノコ。夏から秋にかけ、芝生や草むらといた身近な場所に生える大型のキノコで、夏の気温が上昇している影響もあり、近年その数が増えていると言われています。
AIも誤った判断
岩手県盛岡市では、同じ職場の男性4人が、食用のキノコと勘違いして食べてしまい、救急搬送。盛岡市保健所によれば、AIの画像判断で、食べてしまうケースが増えてきているといいます。左が毒性を持つ、「オオシロカラカサタケ」。右が食用のもの。確かに、特徴がとてもよく似ています。
生命の星・地球博物館 折原貴道主任学芸員:「(菌類)全体でキノコだけじゃなくて、ほかのカビも含めると、名前が付いているのは1割にも満たない。そのような状況でAIを頼ってしまうと、正しい判断にたどり着かないケースが非常に多い」
身近な場所で増える毒キノコに、公園をよく利用する静岡市民からは…。
孫とほぼ毎日公園に
「子どもって、そういうもの面白いからつい取っちゃいそうで、それは怖いですよね」
先週18日金曜日、静岡市の鷹匠公園で確認できた「オオシロカラカサタケ」は、カサが開く前の小さなものも含めて10本ほど。静岡市ではこれまでに市内の公園6カ所で確認されていて、9月中旬から「オオシロカラカサタケ」に関する通報が急増。
(オオシロカラカサタケが確認された静岡市の公園:鷹匠公園、小鹿公園、池田島崎公園、広野北公園、戸斗前公園、清水山公園)
直近1週間で13件に上り、これだけ通報が相次ぐのは初めてのことだといいます。
静岡市公園建設管理課 森智絵主査:「普段なら小さいまま空気が乾燥して枯れてしまうが、長雨が続くことで、急成長して目立つようになったと思われます」
通報があり次第、市の担当者がキノコの除去を行っています。同じ場所からまた生えてこないように、周りの雑草や土も一緒に回収します。
静岡市公園建設管理課 森智絵主査:「触らないことが一番。小さいお子さんが誤って触って、触った手で口や目を触ったりすることは気を付けていただきたい」