近づく大雨…急ピッチで仮復旧工事 去年と先週決壊した敷地川に被害なく 静岡・磐田市
先週の大雨で氾濫した静岡県磐田市の敷地川では、大雨に備えて応急工事が続いています。
先週、大雨による堤防の決壊という甚大な被害をもたらした
磐田市の敷地川。8日、急ピッチで仮の復旧工事が行われていました。
竹内一夫カメラマン(8日):「磐田市の敷地川です。工事業者の方に話を聞いたところ、今夜までに土のうを積み終え、深夜からの大雨に備えるということです」
午前3時
9日午前3時ごろから雨が強くなり始めた敷地川周辺。大粒の雨が降り続き、川の流れも勢いを増していきます。
竹内一夫カメラマン:「午前3時過ぎです。雨が本降りになってきました。土のうの半分ほどまで水が増しています」
応急工事が行われている重機や土のうにも強く雨があたります。
午前6時
そして、明るくなり始めた午前6時。雨は小康状態となったものの、午前3時ごろから4時ごろにかけて降った雨の影響なのか、次第に水位が上がり、波打ちながら茶色い濁流が決壊した場所を流れていきます。
午前10時
林輝彦アナウンサー(午前10時ごろ):「依然、川の水は茶色く濁っていて、流れも少し早いように感じます。堤防が決壊した個所は、たくさんの土のうが置かれていて、きょうも盛り土をするなどの応急工事が急ピッチで行われています」
午前10時には雨が落ち着いた磐田市内。敷地川も一時水位が上がりましたが、1週間前のような被害はありませんでした。
川に沿って積まれている土のうは、去年の台風15号の復旧作業時には、山から採取した土を使っていましたが、今回は水を吸って流されないように川の砂利を使って作業しているといいます。
9日も大型の土のうを積む作業が続き、11日までに応急工事を完了させたい方針です。来週には再び台風3号が迫っている日本列島。前回のように直接台風が上陸せずとも、大雨が心配されています。