浜松市佐久間で県内最高の36.7度 静岡県内はきょうも異例の暑さ 熱中症で25人搬送 様々な影響も…
松田和佳アナウンサー:「静岡市の街中に来ています。梅雨明け2日目のきょうは日差しがかなり強くなっています。街を見渡してみると、日傘をさしている方も多く見受けられます」
28日も静岡県内は暑くなりました。静岡市街地では今年最も高い34.9℃まで気温が上がりました。
静岡市民70代:「いや本当に梅雨が明けるのが早くて、大変ですよ」
静岡市民70代:「この暑さじゃ体がまいっちゃうよね。今からまいってたら、夏本番どうなると思って」
静岡県内で最も暑かったのは浜松市天竜区の佐久間で、36.7℃と猛暑日に。川根本町では36.0℃まで気温が上がり、6月としては異例の2日連続の猛暑日となりました。
県内では25人が熱中症で搬送されています。
政府は東京電力管内で29日も「電力需給ひっ迫注意報」を継続します。静岡県内では富士川より東にある20の市や町が対象です。政府は熱中症対策で冷房を適切に使用しつつ、できる限りの節電を呼びかけています。
異例の天候によって、様々な影響が…。
暑さに弱いウシにも変化が…
富士宮市のまかいの牧場。
「メエー」
ヒツジたちも日陰から一歩も動きません。特に暑さに弱い動物がウシです。厳しい暑さが前倒しでやってきたことで、早くもウシに変化が出ているといいます。
まかいの牧場 飼育スタッフ
原野佳奈さん:「暑さに弱い動物なのでやはり食べる量が減ってしまったりとか、水分をすごく多く摂るようになってしまうので、そのせいで冬よりも牛乳の濃厚さが少し薄くなってしまったりすることがある」
暑さによって水を飲む量が増えると、牛乳が薄くなるといいます。
乳しぼり体験では、乳の出が悪くなることがあるそうです。異例とも言える6月からのこの暑さ。スタッフにとっても過酷です。
まかいの牧場 飼育スタッフ
原野佳奈さん:「たくさん体を動かすのでマスクをつけていると苦しかったり、冬や秋の涼しい時よりも作業がとても大変になってしまっている。早く(梅雨が)明けた分、暑い時期が長くなりそうな感じがするので、熱中症とかもすごく心配」
早くもかき氷に注文が殺到
一方、この暑さを歓迎しているところも。
静岡市葵区にある、喫茶店「ティーズグリーン オマチ」。新茶の販売やお茶に合う団子をメインに扱う店で、最近注文が殺到しているのが…。
ティーズグリーン オマチ
神谷園佳マネージャー:「気温が高くなってきて、かき氷を求めて来られる方が増えてきました。お団子のセットが結構メインなところがあるんですけど、やっぱり団子のセットよりも、かき氷の方が出るようになってきました」
こちらでは5月からかき氷の販売を開始。先週までは一日に5杯ほどしか提供していませんでしたが、週末からの暑さで一気に注文が急増。28日までに一日におよそ30杯と、5倍ほどの数が出るようになったといいます。
ティーズグリーン オマチ
神谷園佳マネージャー:「(カキ氷が出るのは)だいたいいつも梅雨明け、7月ぐらいなのでそのぐらいからぼちぼち(客が)来始める感じだったが、今年はもう『かき氷、かき氷』という客が多いですね」
Q:お店としてはこの暑さはうれしい暑さという感じですか?
神谷園佳マネージャー:「うれしい暑さでもありますね」