【大雨】交通網も大混乱…新幹線は6時間も運転見合わせ 冠水で立ち往生するマイクロバスも 静岡
白鳥衛記者(富士市中里 16日午前11時すぎ):「こちらの道路、普段は交通量が多いが、この大雨で冠水しているため現在は通行止めになっています」
台風7号の最接近から一夜明けた16日。静岡県中部や東部を中心に、未明から正午にかけて1時間に50㎜以上の激しい雨が降った地点もありました。午前11時までに観測された1時間雨量は、富士で60mm、清水で51.5mm、静岡で49.5mmと、いずれも今年最大の雨量を記録しました。
アンダーパスが冠水し…
林輝彦アナウンサー:「午前10時すぎの静岡市清水区。大粒の雨が降っています。地面を叩きつけるように降っていて、体に当たると少し痛いという降り方をしています」
静岡市清水区では大雨の影響で、国道1号静清バイパスの下を通るアンダーパスが冠水。従業員を送迎していたマイクロバスが、道の途中で立ち往生してしまっています。9人全員が消防に救助され、けがはありませんでした。
林アナ(静岡・清水区 午前10時半ごろ):「興津川の水は茶色く濁り、川の流れが非常に速い。川が落ちた部分は波しぶきのようになっています」
短時間にまとまった激しい雨
県中部と東部では、短時間にまとまった激しい雨が降りました。
白鳥衛記者(富士市中里 午前11時すぎ):「けさから強弱を繰り返しながら雨が降り続け、時折、奥の様子がわからないほど激しい雨が降っている。また、こちらの道路、普段は交通量が多いが、この大雨で冠水しているため現在は通行止めになっています」
水に浸かり、通ることができなくなった道路。富士市内では午後0時半時点で少なくとも4地点で冠水により道路が通行止めとなりました。また、富士市の中心市街地を通る道路にも、水がたまってしまっています。
こちらは、富士市内を流れる江尾江川。午前10時半の時点では、穏やかな様子ですが、10時50分には大雨が降り始め、それからわずか1時間ほどで、氾濫の危険がある高さまで川の水かさが増してしまいました。
県内では、今夜遅くにかけて非常に激しい雨が降る可能性もあり、土砂災害や河川の増水などに警戒が必要です。
新幹線は6時間も運転見合わせ
・JR静岡駅 午前8時すぎのアナウンス
「東海道線。富士川―由比区間の上下線で大雨のため運転を見合わせています」
和田佳代子記者:「午前9時前の静岡駅です。大雨の影響で東京─新大阪方面が、いずれも運転見合わせということで、改札の前では多くの新幹線の利用客が立ち止まっています」
JR静岡駅付近の線路上では、身動きがとれなくなってしまった新幹線の姿が…。
またホームには長時間、新幹線を待っていたのか、座り込んでいる乗客も見られました。
こちらは運転を見合わせていた時の東海道新幹線の車内です。車窓からは滝のような雨の様子が。この大雨による運転見合わせの影響で、一部列車はおよそ4時間半遅れで目的地に到着したということです。
広島から帰省
「本当はきのう帰ろうと思っていたが、きのう運休していたのできょうに日程変更した。再開するのを待つしかない」
山梨から奈良へ
「奈良まできょう行かなきゃいけないのに どうしようかねって言って、今もう待つしかないなっていう状況」
Q.何時間待たれている?
A.「2時間半ぐらい。まさかこんなに台風の状況でこんなに混んでいるとは思わなくて来たから、ちょっとびっくりしている」
高知へ帰省
「きょう中に帰れるかなっていうのは、ちょっと心配。飲み物飲んだりして、ちょっと工夫して過ごす」
運転が再開されたのは、見合わせからおよそ6時間後の午後2時10分ごろでした。
掛川市から
「掛川駅から静岡に来る予定で来ていて、それで朝8時38分の新幹線に乗ろうと思ったが、遅れているということで、ずっと(新幹線の)車内で待っていた。全部で5時間待っていた。混雑しているかなと思って余裕をもって早くに出たら、ちょうど足止めになってしまって、違う意味で大変だった」