静岡市清水区の断水6万3000軒に拡大 各地で土砂崩れや冠水被害も
給水車には多くの列が…小学生の姿も
この影響で25日までに5万5000軒で断水となっていましたが市によりますと、断水の範囲は26日、6万3000軒にまで拡大。これは清水区のおよそ8割にあたるということです。
各務実来記者:
「静岡市清水区の小学校では、給水活動が行われています。住民が集まり、20リットル用のタンクに水を入れ、運んでいます」
午前7時から給水車が配置された小学校には、きょうも多くの市民が水を求め列を作りました。
70代女性:
「年取ってるから水運ぶのも動くのも大変ですね」
50代男性「食器が洗えない、トイレが流れない、お風呂へ入りたい。一刻も早く直してほしい」
小学生:
「(Qお水使えないくてどんなふうに過ごしてる?)温泉行っている」
市はご覧の28カ所に給水所を設けています。このあと午後9時まで、10の学習交流館や16の小学校、静岡市役所清水庁舎の駐車場で給水車が配置されているほか、巴川河口の岸壁では海上保安庁の巡視船が給水支援を行っています。
市によりますと、あすは給水車の配置箇所を増やして対応をするとしています。
学校は休校…再開に向け作業を進める
各務実来記者:
「こちらの小学校、ご覧の高さまで水に浸かってしまったということです。教室内にも水が入り、今朝から教員たちが復旧活動に追われています」
清水区などでは、断水に加え浸水した学校もあり、市は26日小中学校合わせて42校を休校としました。
25日も小学校17校と中学校12校について休校することを決めました。
こちらの清水入江小学校は30日までの休校が決まっていて教師らが再開に向けて片づけに追われていました。
教師:
「(Q浸水はどの位置ぐらいまで?)多分30センチぐらいなので、これぐらい、断水中なのでやれることが限られます」
清水入江小学校 尾崎未希教頭「乾いた後に泥の汚れもあってこのあと消毒作業を行わないといけないので、その準備になるように泥の拭き上げをきれいにして、あと被害に遭った道具や備品を整理して残すものと廃棄するものを分けている」
市は復旧のめどが立った学校から順次再開するとしています。
そして県はさきほどこれまでに確認された県内の被害状況を発表しました。人的被害は掛川市と袋井市でそれぞれ1人が死亡し、川根本町で1人が行方不明になっています。
床上浸水は静岡市で879軒など合わせて1646軒。床下浸水は浜松市で1633軒確認されるなど合わせて2674軒となっています。
また45カ所で土砂災害の被害が確認されています。被害のあった自治体では行政の支援を受ける際に必要となるり災証明書の申請を受け付けています。