局地的に強い雨が降る不安定な天気続く 静岡市では大規模な地滑りが
朝から広い範囲で非常に激しい雨に見舞われた24日の県内。
南から温かく湿った空気が流れ込んだ影響で、浜松市では1時間に50ミリを超える非常に激しい雨を観測。
掛川市では突然の雨に準備ができなかったのか、走りながら道を急ぐ人の姿もありました。
また、島田市では・・・
井口恭兵ディレクター JR島田駅前:
「午前10時前のJR島田駅南口ですが、雨の影響で駅前が少し冠水してしまっている様子が分かります」
激しく降った雨の影響で、JR島田駅前の歩道が一時冠水しました。
一方、天竜浜名湖鉄道によると、天浜線ではこの雨の影響で落雷による信号機トラブルが発生。
一時全線で運転見合わせとなりました。
また、FDAによると午前8時半に静岡空港を離陸した出雲行きの機体が雷に打たれ、静岡空港に引き返しました。
けが人はいませんでしたが、この影響でFDAでは6便が欠航しています。
静岡市で地滑りを確認
不安定な天気が続く中、静岡市では・・・
静岡市 難波喬司市長 午前9時半ごろ:
「(静岡市の)諸子沢上流部にある場所で大規模な地滑りが発生していることが判明した」
静岡市の難波市長が24日記者に説明したのは「地滑り」について。
23日静岡市葵区諸子沢地区で発生した大規模な地滑り。
これはけさ撮影されたドローンの映像です。
市によると21日、地元の自治会連合会の会長から「川が濁っている」という連絡があり、次の日に職員がドローンを使って調査したところ、地滑りが発覚したということです。
現場近くの集落には20世帯あまりが生活をしています。
崩れた土砂はおよそ1.5km先にまで及び、市によると人家まで500mの距離にまで迫ったということです。
市は避難所を開設し住民に避難を呼びかけていましたが、家屋に危険が及ぶ可能性は低いとして、24日午前10時に避難の呼びかけは解除されました。
難波喬司市長の説明
24日は、難波市長も現地に向かい状況を視察したと言います。
静岡市 難波喬司市長:
「(けさ)8時の時点で(付近の)大川小中学校に2人の方が避難していたので、私もそこに伺って、今の状況を説明して安心していただいているので、とりあえず川はひどい状況だが、市民の生命・財産に影響が出る状況ではない」
市は、今回の地滑りは盛り土などによる人工的なものではなく、自然に発生したものとしていて、台風7号がきっかけになった可能性もあるとしています。
今後は、職員による目視や、夜間にはセンサーやカメラによる監視を続け、川の増水が予測された場合は速やかに避難を呼びかけるとしています。
一方で、復旧については、地滑りした場所の一部分にできた水たまりが今後の雨によって下流に流され、2次災害につながる可能性もあるとして、県によるドローンの測量も活用しながら、復旧方法を検討するとしています。
静岡市 難波喬司市長:
「いまの段階で安易に入って(土砂を)取りに行くと、2次災害が起きる可能性があるので、しばらくはここまま、仮に何か作業はするが置いておく状態だと思う。従っていつ本格復旧できるかは不明な状況」