危険度が最も高い「レベル5」…40万人対象に一時「緊急安全確保」発表(浜松市) 静岡県東部でも一時的に雨が強まる

 静岡県内は前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、2日、浜松市の一部地域に警戒レベル5の「緊急安全確保」が発表されましたが、午後6時に解除されています。

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危険度が最も高い「レベル5」…40万人対象に一時「緊急安全確保」発表(浜松市) 静岡県東部でも一時的に雨が強まる

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原川朋華記者(浜松・東区):「午後1時の浜松市内です。激しい雨が降っています」

 午後1時、浜松市内の東名高速です。ワイパーが追い付かないほど、フロントガラスに激しく雨が打ち付けていました。強風で木は大きく揺れ、車は水しぶきを上げて走っています。

原川朋華記者:「午後1時半の浜松市東区。こちらの川は近所の人によると普段50センチほどの水位しかないそうですが、今はあふれそうなくらい水が流れています」 

 道路との境目がどこなのか分からなくなるほど、川の水位は増していました。周辺の道路は広範囲にわたって冠水。その状況を見て、車が引き返す様子もありました。

 午後1時すぎ、浜松市は市内を流れる馬込川の一部で堤防から水があふれて浸水したとして、浜北区、東区、中区、南区の40万8933人、17万2698世帯を対象に「緊急安全確保」の情報を発表しました。

 緊急安全確保は5段階の警戒レベルで最も危険度が高い「レベル5」で、すでに災害が発生しているか、災害が差し迫っている状況を示します。

 短時間で急激な河川の増水をもたらしたのが、局地的な大雨です。

 午後1時すぎ、気象庁は県西部に相次いで記録的短時間大雨情報を発表。浜松市浜北で1時間に約118ミリ、浜松市南部付近で約110ミリ、また、磐田市付近では約120ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
 
 新東名高速・浜松サービスエリアでは商業施設が一時浸水する被害が。浜松市の緊急安全確保と避難指示が全て解除されたのは、午後6時でした。

静岡県東部でも…

 局地的な雨が降ったのは浜松だけではありません。2日朝は沼津市や三島市など、県東部でも一時的に雨が強まりました。

「やばいね。これ。氾濫しちゃうよ、川が…」

 本州付近に停滞する前線に向かって沖縄の南にある台風11号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定に。昨夜からけさにかけ、県内にも発達した雨雲がかかりました。

 大雨の影響で、浜松市内で床上浸水が4棟、床下浸水が4棟発生しています。一時、新幹線、在来線が一部区間で運休に。また、東名高速は袋井インターチェンジが閉鎖されましたが、解除されています。