【台風15号】車を失った被災者の「救世主」 無料のレンタカーサービスに予約殺到 借りたい人寄付したい人はご相談を
日常生活の再建へ
梅田航平記者:「こちらに並んでいる車は、全て無料で貸し出されている車です。見てみるとバンタイプのものや軽自動車、そして軽トラックの貸し出しも行っています」
日常生活の再建へ。静岡市では10月から被災者を対象にした車の無料貸し出しサービスが始まっています。
台風15号では、清水区を中心に住宅などの浸水被害が相次ぎ、JAFによりますと9月23日から25日にかけて、車の冠水についての問い合わせが県内で2000件を超えました。
この車の無料貸し出しサービスは日本カーシェアリング協会が行っていて、ここにある車は全て企業や個人から寄付された中古車です。軽乗用車なら最長14日間、軽トラックだと最長2日間借りることができ、この1カ月間で260件を超える予約が入りました。
日本カーシェアリング協会
星雅之さん:「想定以上の予約が入っている。貸し出しを進めている状況だが、まだ多くの人が待っている状況。(車が)まったくない状況で生活に困っている方が非常に多い」
まさに「救世主」
被害から1カ月以上たった今も予約待機者数はおよそ100人。当初は12月中旬をめどにサービスを終了させる予定でしたが、翌年1月末まで貸出期間の延長を決めました。この日も車を借りにくる人の姿が。
借りに来た人:「最初の方はレンタカーとか台車?保険に入っていたのでレンタカーを貸してもらっていて、(写真見せて)このあたり まで(水が)きていた。修理できない?そうですね、全損扱い…。(新しい)車の状況としては?早ければ年内という…」
新しい車もすぐには届かない現状が続く中で、この無料レンタカーは利用者にとってまさに「救世主」となっています。
利用者:「すごいありがたい。通勤がすごい大変で、市内なのに1時間半もかかっちゃう、公共交通機関だと。なので本当助かる」
でも十分に車は足りず…
しかし車を貸す方も、まだ十分な数を確保できていません。今年は全国各地でも災害が相次いただめ、静岡県で必要な分を用意できない現状があるようです。
日本カーシェアリング協会
星雅之さん:「すぐに貸し出せる車が不足している。まだまだ100名近くの方が待っているので、そういう意味ではまだまだ足りない状況。どんどんと寄付を募って集めていく必要があるので、車を手放すことを考えている方とか、支援で使ってもいいよという方がいるとすごくありがたい」
被災者の移動手段を取り戻すために。
日本カーシェアリング協会は、車を借りたい人も寄付したい人も、まずは電話での相談を呼びかけています。
電話番号 070-1140-5458