【豪雨】舘山寺では複数の店舗に被害 フライドポテト店やウナギ料理店など 浜松市西区
浜松市西区では土砂崩れにより複数の店舗に被害が出ました。周囲の応援を受けて再建に向けて動いています。
和田佳代子記者:
「館山寺町にあるこちらの建物ですが、裏山の土砂崩れにより全体的に大きく傾いています。今にも崩れそうで、なんとかバランスを保っている状態です。」
大雨の影響による土砂崩れで建物が全壊し、営業ができなくなったのはフライドポテト店。
強い雨が降り続いた2日。
午後6時すぎ頃、友人から「建物が傾いているよ」と連絡を受け、店に向かうと土砂によって無残な姿になった店の姿があったといい
2018年からこの場所で店舗として営業を始め、県内外の観光客にも人気の店だったといいます。
one FRIT 藤田直弘代表:
「再建になるんですけど、建物の再建だけじゃなくて、裏山の造成という形のものもたぶん着手しないと建物の再建にまで至らないので。なるべく早く解体の方から進めていきまして、まずはこの片づけをしてからという形で。現状、復旧はいつからというのは(目途が)立っていないという状況」
すでに友人らの間で再建に向けた支援の動きも始まっています。
one FRIT 藤田直弘代表:
「励ましの言葉とか、声援をいっぱいいただいているので、本当に再建させたいなっていうところと、同じような形にはならないかもしれないが、震災後、一つの足がかりとして大きくなっていけるようにしていきたい」
秘伝のウナギのタレが…
和田佳代子記者:
「建物の壁を突き破って、木が厨房の中に押し寄せています。壁側にあったコンロは押し倒されています」
浜名湖の湖畔にある、ウナギ料理店も大きな被害を受けていました。
2日の午後6時半ごろ 厨房で洗い物をしている時に裏山の土砂が崩れてきたと言います。
舘山寺園 舘 理恵さん
「台風も来てたので、早めに店を閉めて片付けをしていたところ。後ろにすごい音がして迫ってくる影が見えたのですぐ逃げて、危険を免れた感じ」
従業員を含め、ケガ人はいなかったものの、ウナギを焼くための厨房に土砂が流れ込み、創業当時から66年間継ぎ足して使っていた秘伝のウナギのタレが入ったつぼも見つかっていないといいます。
おとといから始まった復旧作業も順調には進んでいないようで・・・
舘山寺園 舘 理恵さん
「土が思いのほか、多くて重くて乾かないので。ドロドロしてるので。すくいにくいみたいです」
店の被害を聞いたお客さんからの励ましの電話も多く届いているといいます。
舘山寺園 舘 理恵さん
「もうびっくりしたよって何件もお電話頂戴して。1日も早い復興を願ってます。とか何かやれることがあれば手伝うねという声が多い。予約が入っていた方もいるんですよ」
復旧作業は進めているものの、店の再開のめどは立っていないと言います。
舘山寺園 舘 理恵さん
「早くて秋、冬なのかな。ゴールデンウィークはすごく忙しかったので。お盆もたくさんのお客様が見込めただけにちょっと夏が潰れてしまうのが痛手です」