浸水した「きせがわ病院」利用者も待ち望んでいた1階リハビリ施設の業務再開 静岡・沼津市

先週の大雨で浸水被害を受けた沼津市の病院が
7日から再開しました。

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浸水した「きせがわ病院」利用者も待ち望んでいた1階リハビリ施設の業務再開 静岡・沼津市

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白鳥 衛記者:
「午前9時半です。利用者を乗せた送迎車が到着しました。きょうから営業を再開させるということです」

 沼津市大岡にある「きせがわ病院」

 7日、5日ぶりの”受け入れ再開”となりました。その理由は・・・

先週県内を襲った大雨。

画像1: 先週県内を襲った大雨。

 沼津市内では床上・床下合わせて、およそ300棟の建物が浸水するなどの被害が出ました。

 「きせがわ病院」でも院内が床上浸水。

画像2: 先週県内を襲った大雨。

 当時病院スタッフが撮影した映像には、入り口のドアガラスの向こうに濁った水が迫る様子が記録されていました。

きせがわ病院 塩田美佐代さん:
「階段のところから水位を見ていたところどんどん(水が)上がってきていて目視であっても150センチくらい水が上がってきていた」

画像3: 先週県内を襲った大雨。

 この時、外はまるで湖。

 車がヘッドライトまで浸かっていました。

 その後、水は病棟に流れ込み、リハビリを行う1階部分が浸水。

画像4: 先週県内を襲った大雨。

 医療器具やベッド、机などが水浸しになりました。

 さらに、漏電も発生し、病棟の一部では電気が使えない状態が続いていました。

白鳥衛記者:
「浸水した1階部分の壁を見ると150センチほどの高さまで浸水したことが分かります。
外ではテーブルの汚れを洗い流すなど、職員総出で復旧作業が行われています」

 1日でも早い再開を目指し、病院では、職員総出で復旧作業に当たりました。

画像5: 先週県内を襲った大雨。

そしてきょう・・・

画像1: そしてきょう・・・

 午前9時半に利用者が病院に戻ってきました。

 浸水によってテーブルや医療機器は廃棄処分となりましたが、

 床や壁の消毒なども終わり、利用者の受け入れができるまでに復旧させました。

きせがわ病院 川村大樹療法士長:
「1階が通所リハビリのスペースで利用者が自宅から通われているので、休めば休むほど利用者様の機能が落ちてしまうということで、職員一同早く復旧できるようにという思いで、復旧作業を行いました」

 きょうは65歳から95歳の利用者35人ほどが、歩行訓練やストレッチなどでリハビリに励みました。

画像2: そしてきょう・・・

利用者(80代男性):
「今週と来週ぐらいはダメかなと思っていたら、電話がかかってきて水曜日から再開しますと言うもんで、びっくりしました。こんなに早く」

画像3: そしてきょう・・・

利用者(90代女性):
「職員の方が頑張ってくれて、早く再開できて本当に良かった。本当にありがたい。ここに来るの楽しみですから。リハビリできるからこれだけ元気になったし、色んな病気なりましたが、元気になりました。ここのおかげで」

 ただ、浸水した壁はこれから張り替え工事が必要なほか、ボイラーも水没によって故障したため、利用者が使っていた風呂は今も使えない状態だということです。

きせがわ病院 川村大樹療法士長:
「入浴設備がまだ壊れていて復旧の見通しがたたない中で、多くの利用者が再開を望んで利用してくださったので、感謝の気持ちでいっぱいです」

画像4: そしてきょう・・・