【能登半島地震】被災地に入った静岡県警の機動隊員が困難を極めた救助活動の状況を語る

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能登半島地震の被災地で救助にあたった静岡県警の機動隊員が取材に応じ、家屋の倒壊や道路の寸断で、活動が困難を極めた状況を話しました。

こちらは1月3日静岡県警の部隊が、石川県珠洲市内で倒壊家屋から男性2人を救助している様子です。

県警機動隊・佐藤邦洋警部補:
「全壊で全部つぶれてる状況です。重機を使って上物をはがしながらチェーンソーとか使って梁を切断して」

 6時間近くかけ救助したもののその後、いずれも死亡が確認されました。

 この時、救助にあたった機動隊の佐藤邦洋警部補(44)と 鈴木綾巡査部長(28)が取材に応じました。

 2人は広域緊急援助隊の一員として、発災直後から現地に入り1月5日まで活動しました。

県警機動隊・佐藤邦洋警部補「密集した木造家屋が全体でつぶれているというのは初めて見た。火災と津波と倒壊というところで混在しているような能登半島の特徴。輸送に関しては直近まで行けなかったのが想定外」

 家屋の倒壊や道路の寸断で車両の通行ができず、物資の輸送も空輸に頼らざるを得なかったと言います。

 発災からおよそ1カ月後に再び現地入りした鈴木巡査部長は、発災直後とは違った困難に直面しました。

県警機動隊・鈴木綾巡査部長:
「やはり雪が2回目は降ったので、寒さ対策とか移動中の危険な箇所注意する場所が若干違ったので、その辺が苦労した」

 県警は8日までに延べ1721人の職員を派遣していて今後も活動が続くとみられています。

佐藤邦洋警部補:
「普段から避難所の確認とか交通の道路の確認とか連絡先の確認とか今から確認してもらっていただきたいと思います」