今シーズン最強寒波が到来 静岡県内13地点で氷点下に 寒波の影響は野菜にも…
今シーズン一番の寒気の影響で10日朝の最低気温は御殿場市でマイナス5.9℃など静岡県内13の観測地点で氷点下となりました。
こちらはけさの浜松市天竜区佐久間町の映像です。
「今季最強」の寒波によって屋根や地面にはうっすらと雪が積もりました。
さらに標高の低い浜名湖周辺エリアでも雪が・・・。
静岡市の井川ではきのう夜、雪とともに強い風が吹き荒れまるで吹雪のような状態に・・・
大雪となる地域も出るなど、全国的に影響がでている“今シーズン最強寒波”。
東海道新幹線も雪によって一時、50分遅れとなる列車もありました。
各地で強い冷え込みとなったけさの県内。
仙島英明記者:
「午前7時、山梨県との境、富士宮市の朝霧高原に来ています。道路上にある温度計はマイナス10℃を表示し、凍えるような冷たい朝を迎えています」
御殿場市
難波亮太記者:
「午前7時40分の御殿場駅前です・・・。(温度計に寄って)寒いはずです。」
御殿場市の今朝の最低気温は今シーズン最低となるマイナス5.9℃。
JR御殿場駅ではマフラーや手袋などで防寒対策をして、
職場や学校に急ぐ人の姿がみられました。
高校生:
「きょう、ちょっと寒い方です。手袋しないと結構きつい」
さらに御殿場市内の公園では・・・
難波亮太記者:
「御殿場中央公園に来ています。公園の土も寒さのため、カッチカチに凍っています。」
寒さの影響で固く凍った土。
魚が泳ぐ池も一面に氷が張っています。
御殿場市民:
「すごく寒いです。歩いても歩いても手も足も温まらない」
Q肌が出ているところは痛くない?
「痛いです。手袋しても痛い。ずっと歩いて温まってから帰る」
静岡市
一方、静岡市街地では・・・
山﨑琢也記者
「午前8時の静岡市葵区です。着こんでいても体の芯から冷えてくるような寒さです。あちらの温度計は2℃を示しています。」
静岡市民:
「いやー寒いですね。普段は相当暖かい所だがこの寒さは、生まれも育ちも静岡だから今年はきついですね。」
静岡市民:
「朝早く起きたがとても寒くて、自転車乗ってきたが手も冷たく凍えてしまって/早く暖かくなるといいが」
静岡市では10日朝の最低気温が0.7℃と今シーズン最低に。
また、菊川で-2.7℃、富士で-1.9℃、浜松で-0.4℃など、県内13地点で氷点下を観測し、12地点で今季一番の冷え込みとなりました。
ブロッコリーに寒さの影響が
阿隅健一ディレクター
「午前6時半すぎの焼津市にある三和農園。温度計はマイナス1.1℃を表示していて凍てつくような寒さ」
“最強寒波”は、「野菜」にも大きな影響を及ぼしています。
三和農園 河村亮さん:
「(短く畑向かう歩きノイズ)まだ朝6時半だと、凍っているので収穫ができないんですよね」
収穫の時期を迎えたブロッコリーが、寒さのあまり、凍ってしまっているのです。
三和農園 河村亮さん:
「全体が凍ってしまうんですけど、一番わかりやすいのは葉っぱ。葉っぱが凍って硬い。少し手で溶かしたりすると柔らかくなり色も変わるが、こういうことをブロッコリー本体でやると黒っぽくなってしまう」
さらに、生産者を悩ませるのは「寒さによる成長の遅さ」です。
三和農園 河村亮さん
「なにせ今年は大きくならないですね。寒すぎ。気温が低すぎですね。本来は12月いっぱいで収穫を終える予定だったがご覧の通りまだ小さいのがあって、ものすごく(成長が)遅いです」
日中になり気温も上昇。
凍っていたブロッコリーも本来の青々とした緑色へと戻り、4時間以上後ろ倒しての収穫作業が始まりました。
例年であれば、12月中には1万株あるブロッコリーをすべて収穫し終わっていますが、今年は、早朝の寒さで、生育が遅れているものもあり、1月になった現在も収穫作業が続いてしまっているといいます。
三輪農園 川村亮さん:
「早く1日でも早く収穫を終わらせたいけど小さいのがあるので収穫できない」
「(例年だと)1月にはここのブロッコリー畑はきれいになっていて、夏野菜春野菜の準備1月になったら毎年そうしていますが、今年はまだ冬野菜の収穫しているので<
まだできていない。寝る時間を減らすか休憩時間を減らす。今年はそうやっていくしかない」
1株400円を超えるスーパーも出てくるなど価格高騰となっているブロッコリー。
今後の見通しは…。
三輪農園 川村亮さん:
「ブロッコリーへの価格は変わらないと思うが、作業が遅れることで春野菜や夏野菜に影響がでてくることはあるかと思います」