静岡県東部で土砂降り そして中部で突風被害 気象庁の機動調査班が現地へ

進士陸斗記者
「午前10時ごろのJR静岡駅前です、土砂降りの雨が降っています。風も吹き、横殴りの状況です」
大気の状態が不安定となり、14日夜から断続的に雨が降り続いている静岡県内。
線状降水帯は発生していませんが、各地で大雨が…。
「島田市内ですが、先ほどから雨が激しく降ってきています。前方視界が悪くなっています。道路にも雨がどんどんたまってきていて、かなり水しぶきが上がっています」
行き交う車は、視界不良のため、ヘッドライトをつけて走行。
静岡市の山間部では、降り始めからの雨量がすでに300ミリを超えているところも…。
7月1カ月間に降る雨の量の7割が降ったことになります。
雨が強く打ち付けていた、けさの藤枝市。
通勤通学の時間を直撃しました。
東海道線ストップ
鉄道にも影響が・・・。改札前に人だかりができていたのは、JR沼津駅。
電光掲示板を、不安げに見つめます。
名古屋から(JR沼津駅/午前10時ごろ)
「ここから静岡駅に行く感じです。静岡駅に予定通り着けるかが問題ですね」
JR東海道線は、雨量が規制値に達したため、午前6時半から、およそ4時間にわたって運転を見合わせました。

富士市で激しい雨
これは、15日富士市で撮影されたドライブレコーダーの映像。
道路脇の至る所で、排水溝から水が噴き出しています。
朝から市内全域に、一時、大雨・洪水警報が発表された富士市。
午前7時までの1時間に、69.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。
仙島英明記者
「午前10時の富士市内。地面を叩きつけるような雨が降っている。車は水しぶきをあげて走っている」
植田結衣子リポ 潤井川 富士市
「激しい雨が降り続いています、富士市です。こちら市街地を流れる潤井川だが、水位が高くなっているように思われます」
活発な雨雲がかかりつづけたことで、朝から大雨となった富士市。
お隣の沼津市でも…。
板垣亮記者
「正午ごろの沼津市です。雨が急に強くなってきました。
車も水しぶきを上げながら走っています」

静岡市で突風被害
進士陸斗記者
「午前11時半すぎの静岡市駿河区です。昨夜の突風の影響で、屋根から剥がれ落ちてしまった瓦が1カ所に集められていますが、あたりには破片が散乱してしまっています」
突風の影響で瓦の一部がはがれ落ちた屋根。
住民によりますと、14日午後8時半ごろから急激に風が強くなり、一時は家が揺れるほどだったということです。
午後には、気象庁の機動調査班が現地調査に入り、被害が出た原因を詳しく調べています。
静岡地方気象台 平松修一さん
「何かしらの突風によって、このような災害が発生したと思われる」

御前崎市でも
「わわ、すごい」
御前崎市でも、突風による被害が…。
和田佳代子記者
「御前崎市の集合住宅です。強風の影響でしょうか、長さ5メートルほどのトタン屋根がはがれています。」
はがれた屋根は、倒れないように脚立で支えられていました。
風が吹くたびにガタガタと音を立て、今にもめくれそうです。
近隣住民
「えらいゴーっという音と、違う音がして。何だろうと上を見たら、上の方で黒いものがぐるぐる回っていた。下へ目を向けたら屋根が飛ばされていた」
管理者の住民 長谷川延明さん
「(屋根は)もともと壊れかけていたんですよ。そこに巻き込んで突風が入ったから巻き上がったという状態。」
御前崎市では少なくとも7件の建物に被害があったということです。
県内では16日朝から2度目の大雨のピークがやってくるとみられ、引き続き警戒が必要です。
