牛山教授に聞く 静岡・熱海市の土石流災害 (1) 「ハザードマップの重要性を改めて認識したと思う」
甚大な被害が起きた7月3日の静岡県熱海市の土砂災害。静岡大学防災総合センターの牛山素行教授にうかがいました。
Q.これまでの被害状況をどのようにつかんでいますか
A.これは土石流で間違いないです。発生した3日は上流がよくわからなかったが、4日になって崩壊が始まったところ、源頭部もはっきり見えてきて、2キロ近くにわたって土石流が流れ出て、源頭部がかなり深く崩壊していて、かなり大規模な土石流だと思う。
Q.土石流の規模については
A.数千メートルの規模で、比較的大きい。しかし、これまで日本でなかったかというと、そこまでの規模ではない。土石流の破壊力はすごく大きいので、直撃すれば、木造家屋は破壊したり流出したりする。この場所を地形的にみると、明らかに過去、土石流が繰り返されてきた場所だと思う。ハザードマップの重要性が改めて認識されたと思う。