辛さは自分好みに、冷たい麺で味わう広島のソウルフード 沼津市「広島つけ麺 裏みやび」

 冷たい麺に、ゆでたキャベツと豚しゃぶをたっぷり。唐辛子の利いたつけだれへくぐらせれば、野菜の甘みと辛さが一緒にやってくる。沼津市、JR沼津駅南口から歩いて約3分。仲見世商店街の「広島つけ麺 裏みやび」は、昼は広島つけ麺専門店、夜は広島鉄板居酒屋として営業し、本場の味を気軽に沼津で楽しめる。
 看板の広島つけ麺は4種類。1番人気は、キャベツ、豚しゃぶ、キュウリ、白ネギを盛った定番メニューだ。広島では約40年前、冷麺と呼ばれる食文化から始まり、現在の広島つけ麺へ変わっていったという。麺もつけだれも冷たく、唐辛子は好みに応じて追加できる。最初は控えめに、途中から少しずつ刺激を強くする楽しみもある。

広島つけ麺(850円)
広島つけ麺(850円)

 オーナーの棚田雅浩さんがすすめる「鶏醤油ラーメン」は、広島つけ麺とは対照的な温かい一杯。都道府県ごとに1店舗だけへ卸される特殊なだしじょうゆを使い、静岡県では同店だけが扱っているという。棚田さんが「完全に惚れ込んでいる」と話すしょうゆを土台にしたスープは澄み、カツオがほのかに香る。薄口じょうゆのやさしい味を、もちっとした太麺が運ぶ。具には鶏の首の部位「せせり」を使い、卵、カイワレ、紫タマネギを添える。せせりの旨みに、紫タマネギやカイワレの歯触りが加わり、最後まですっきり食べられる。冷たく辛い看板メニューだけでなく、だしを静かに味わう温かなラーメンも、店のもう一つの顔になっている。

鶏醤油ラーメン(850円)
鶏醤油ラーメン(850円)

 月曜と木曜に登場する「がんす丼」は、広島名物をご飯で楽しむ限定メニュー。がんすは、白身魚のすり身を練って揚げたもので、はんぺんやさつま揚げに近い。サクッとしたがんすへマヨネーズと広島のお好み焼きソースを合わせ、甘じょっぱい味に仕上げる。麺類と一緒に注文すると100円引きになるため、つけ麺にもう少し食べ応えを足したい時にも向く。

がんす丼(650円)
がんす丼(650円)

 ランチでは1個から注文できる「鶏の唐揚げ」も人気。鶏もも肉を漬けるのは、店で出すカキのだしじょうゆ漬けに使うつけだれだ。カキだしの旨みを含ませてから揚げるため、肉の内側まで濃い味が入り、ご飯にも酒にも合わせやすい。必要な数だけ頼める気軽さも、昼の追加メニューにはうれしい。

1個150円の鶏のからあげ
1個150円の鶏のからあげ

 沼津駅前にありながら、昼の丼には広島の麺文化、夜の店内には鉄板居酒屋のにぎわいがある。初めてなら、辛さを控えた定番から。次に訪れた時は、麺を替えるか、唐辛子をもう一段足してみる。自分好みの食べ方を見つけるほど、この冷たい一杯が身近になっていく。

広島つけ麺 裏みやび
住所:沼津市大手町5-3-14
電話番号:055-939-6588
定休日:不定休
営業時間:11:30-17:00 (L.O.16:30)
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辛さは自分好みに、冷たい麺で味わう広島のソウルフード 沼津市「広島つけ麺 裏みやび」