手書きの取り調べメモは「存在しない」 検察側が三者協議で返答 調査書改ざんめぐる贈収賄事件 浜松簡裁
静岡県の旧・天竜林業高校で起きた、生徒の調査書の改ざんをめぐる贈収賄事件で、検察は元市長側が開示を求めていた手書きの取り調べメモについて、「存在しない」と返答しました。
旧・天竜林業高校で起きた生徒の調査書の改ざんをめぐる贈収賄事件では、旧天竜市の元市長が裁判のやり直しを求めています。
11日午前、浜松簡易裁判所で開かれた三者協議で、弁護側が開示を求めていた元市長が自白するまでのおよそ1週間分の手書きの取り調べメモについて、検察側は「ない」と答えたということです。理由については明かされませんでした。
杉尾健太郎弁護士:「常識的に考えてメモを取らずに取り調べするのはありえないので。なかったわけはないので、どうして今検察庁の手元にないのかという理由を、ちゃんと説明してほしいという申し入れをしています」
弁護側は検察に対しメモが存在しない理由の説明を求めるとともに、すでに開示されている取り調べメモを踏まえ、今月末にも意見書を提出することにしています。