まさかのセンバツ落選から181日…聖隷クリストファーの夏 コロナ禍で甲子園大会がなかった2人のOBは… 静岡

 甲子園まであと2勝…。雨のため大会史上初の継続試合となった夏の高校野球静岡大会準決勝、聖隷クリストファー対静清の一戦です。

画像: まさかのセンバツ落選から181日…聖隷クリストファーの夏 コロナ禍で甲子園大会がなかった2人のOBは… 静岡

片山真人アナウンサー:「きのうとうって変わって、青空が降り注ぐ草薙球場。聖隷クリストファー高校のスタンドには後輩たちの甲子園出場を強く願う先輩たちも駆け付けています」

2年前の独自大会の優勝メンバー

 大橋琉也さんと、竹下楓介さん。2人とも2年前のレギュラーメンバーです。

画像: 2年前の独自大会の優勝メンバー

聖隷クリストファー野球部OB 大橋琉也さん:「今、ここまで勝ち上がってくれて自分たちは素直にうれしいという気持ちが大きい。優勝すると思っているので、たぶん勝ってくれます」

聖隷クリストファー野球部OB 竹下楓介さん:「自分たちと似てる部分はすごく感じていて、自分たちも県内で強いと言われるチームと戦って、その中で勝つことができて結果優勝という形になったので、絶対勝ってほしい、それだけです」

 2年前、2人はそろって夏の大会に出場し、創部初の優勝に貢献。しかし、その先に甲子園はありませんでした。その年から猛威をふるい始めた新型コロナの影響で、中止が決まっていたのです。

聖隷クリストファー野球部OB 竹下楓介さん:「自分たちは甲子園がないと決まって、それでも大会をやらせてもらえることになったので、そこで自分たちは切り替えて優勝を目指そうとやったので、それに対して悔いはない」

 今の3年生は、2人が優勝したときの1年生。

 先輩たちの悲願だった甲子園へ。聖隷は去年の秋、東海大会で準優勝。春のセンバツ出場が確実視されていましたが…。

確実視されていたセンバツ出場が…

 1月28日

画像: 確実視されていたセンバツ出場が…

聖隷クリストファー 上村敏正監督:「私は間違いなく選ばれるんじゃないかと思って待っていたんですけど、残念ながら力不足だったのかなというふうに思います」

 まさかの落選。東海大会の準優勝校が選ばれないのは44年ぶりという異例の事態でした。

上村監督:「もう一回夏頑張ろう。いいですか」

選手「はい!」

上村監督:「以上です。練習いってください」

Q.先輩として甲子園に立たせてあげたい?

聖隷クリストファー野球部OB 竹下楓介さん:「連れていってほしいという気持ちが強いです。(甲子園は)聖隷全員の悲願だと思う」

まさかのセンバツ落選から181日

 悲願の甲子園へ。

 今大会2度の逆転勝ちではい上がってきた聖隷は3回、先発・今久留主が1アウト3塁1塁のピンチをからタイムリーを許し、先制点を奪われます。

 1点を追う聖隷は5回、1アウトから1番・成田から3者連続安打とつないで満塁に。一打逆転のチャンスを作ります。

打席には4番・山﨑。しかし、セカンドゴロでダブルプレー、絶好のチャンスを逃します。

聖隷クリストファー野球部OB 大橋琉也さん:「(ダブルプレーのあと座り込み…)絶対チャンスはあるので、後半に強いと思うので大丈夫です」

 しかし、7回に2点を追加され、その差は3点に。9回裏の攻撃、先頭バッターの3年生の塚原がヒット。今大会の聖隷らしく、粘りを見せます。

 しかし、続く6番・堀内がダブルプレーに倒れ、2アウト…。
 
 まさかのセンバツ落選から181日。悲願の甲子園に挑んだ聖隷クリストファーの夏は、決勝を前に幕を下ろしました。

画像1: まさかのセンバツ落選から181日

聖隷クリストファー 弓達寛之主将:「やっぱり優勝して自分たちの野球は間違っていなかったんだと証明できれば一番良かったですし、やっぱりそれを実現するというか、その一心でやってきたんですけど、実力がなかったというか、最後の最後で勝ち切れなかったというところが、自分たちの弱い所が出たと思います。やはり先輩方の分も甲子園に行きたかったんですけど…。まあ…、まあ、優勝して甲子園に行きたかったですね、その分も…」

画像2: まさかのセンバツ落選から181日

 試合を終えた後輩をねぎらう、大橋さんたちの姿がありました。

聖隷クリストファー野球部OB 大橋琉也さん:「よく頑張った、よく頑張った。ありがとな、見せてくれて。次だ、次」

画像3: まさかのセンバツ落選から181日

「ありがとな、よく頑張った。(次は)下の代、下の代」

 悔しさを糧に挑んだ夏の大会。甲子園の夢は、次の世代に託されました。