観光業界を活性化するための静岡県独自の支援策 キーワードは「体験」と「食事」

この時期に閑散期となる 観光業界を支援しようと、立て続けに静岡県独自の支援策が始まっています。キーワードは 「体験」と「食事」です。

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観光業界を支援するための静岡県独自の支援策 キーワードは「体験」と「食事」

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伊豆高原体験の里 観音亭 浦辺孝三代表:
「突然予約がずらっと入って、何事かと思った」

ホテルアンビア松風閣 営業企画課 坂野桜子係長:
「大変ありがたい」

「全国旅行支援」が今月10日に再開されたこともあって、コロナ禍で長く続いた苦境からは脱しつつあるように思える観光業界。

 先週から静岡県独自の新たな観光促進事業も始まっています。

 県観光振興課 梅原一茂主査:
「県内の体験型旅行プランを最大半額で利用できるキャンペーンを始めた」

 その名も、「冬もワクワク!ふじのくに静岡の体験最大半額キャンペーン」。

 県内で様々なアクティビティをする際に、費用が最大50%割引になるというものです。

 利用方法は予約サイト「アソビュー」の特設ページで対象プランの中から、クーポンを選択し、予約するだけ。

 旅行の閑散期に観光業を後押しするのが県の狙いで、キャンペーンの期間は来月28日まで。

 予算1000万円を上限に、申し込みが予算額に達した時点で終了となります。

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キャンペーンに参加している施設では、すでに大きな反響が‥・。

伊豆高原体験の里 観音亭 浦辺孝三代表:
「突然予約がずらっと入って、何事かと思った。お陰様でたくさんの方から一気に予約いただいている。やはりコロナが発生してから売り上げが一気に落ち込んだので、本当に今回期待している」

画像: キャンペーンに参加している施設では、すでに大きな反響が‥・。

 こちらで体験できるのは「そば打ち」。

石臼を回してそばの実を挽き、自分で打ったそばを味わうことができます。

通常2600円のところ、キャンペーンを使えば半額の1300円に。

 キャンペーンが始まって最初の週末となったきのう・おとといは、去年と比べておよそ2倍に予約が増えたそうです。

栗田麻理アナウンサー:
「歯応えがありますね。太いだけあってやっぱり。でも本当に自分で挽いたので、この分努力した甲斐があったなというぐらい本当においしくて、やっぱりこの挽きたてというだけで本当に味が変わるのがわかりますね」

伊豆高原体験の里 観音亭 浦辺孝三代表:
「今までなかなか外に出られないという中で、伊豆高原にリフレッシュしに来られて、こういうクーポンを利用することによって、お得感もあるし、楽しめるということで、本当に喜んでいただいています」

 先週スタートした「冬もワクワク!ふじのくに静岡の体験最大半額キャンペーン」。

 対象となるプラン全体で受付開始から2日間で1000件近い予約があったそうです。

 県の担当者も手ごたえを口にします。

県観光振興課 梅原一茂主査:
「やはり県内は1月から2月がいわゆる旅行閑散期と言われているので、旅行者の需要を喚起するというのが大きな目的になる。今まで体験したことがないようなアクティビティを体験してもらって静岡県の魅力を存分に味わってもらいたい」

県独自のキャンペーンはこれだけではありません。

県観光振興課 梅原一茂主査:
「県産の食材を生かした食事を提供する宿泊プランに対して割引を実施している」

画像1: 県独自のキャンペーンはこれだけではありません。

 2週間前から始まっているのが、「“食をテーマにした”宿泊割引事業」です。

 県内で地元食材を使った食事を提供する宿泊プランに対し、宿泊金額の10%、最大4000円を割引します。

 ホテルアンビア松風閣 焼津市 27日

 このプランに対応している、焼津市のホテルでは―

ホテルアンビア松風閣 営業企画課 坂野桜子係長:
「キャンペーンがスタートして、インターネットからの予約が少しずつ増えてきたなと感じている。以前から私たちも食材に力を入れてプランの企画を行ってきたので、そこで“食”にスポットを当てたキャンペーンに取り組んでいただいて大変ありがたい」

 こちらが一番人気の「冬のごちそう 和会席(わ・かいせき)プラン」。

 静岡市のブランド豚・TEA豚(てぃーとん)に、県内で水揚げされたミナミマグロのお造りも…。

画像2: 県独自のキャンペーンはこれだけではありません。

ホテルアンビア松風閣 営業企画課 坂野桜子係長:
「静岡県内の方だけでなく、県外の方もこのキャンペーンを機に多くの方に松風閣を利用していただいて、静岡県・地元の魅力をさらに発信していけたらと思う」

 全国旅行支援に加えて、県独自の“体験”と“食”をテーマにした2つの観光促進事業。

 3つのキャンペーンを旅行の中で組み合わせれば、“お得旅”を楽しめます。

県観光振興課 梅原一茂主査
「宿泊需要を喚起することで、観光業の回復に努めていきたい。コロナ禍前の観光需要や旅行需要に回復するように期待している」