静岡県内初の導入を目指してAIによる交通誘導の検証 深刻な人手不足の緩和のため 沼津市

静岡県沼津市で県内初のAIによる交通誘導の検証が行われました。将来人手不足の解消に一役買うのでしょうか。

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静岡県内初の導入を目指してAIによる交通誘導の検証 深刻な人手不足の緩和のため  沼津市

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白鳥衛記者:
「手前の掲示板が止まれという表示から、進んでくださいという表示に切り替わりました。実はこれAIが車を認識し、交通誘導を行っているということです」

 静岡県内で初めてのAIを使った交通誘導の検証が、沼津市の自動車学校で行われました。

 看板の表示が切り替わると、次々と車が走り出します。

 そして全ての車が通過し終わると、対向車線から同じように車が通ります。

 これは看板の周辺に設置されたAIカメラが車を認識し、AIの計算で車を適切な時間だけ止めることで、スムーズな片側交互通行が実現するという仕組みです。

 このシステムの狙いは。

ケイビーアイ株式会社  秋山一也CEO:
「交通誘導員さんを警備会社から派遣していただいて3名4名体制でやるところを弊社のシステムを使えば最低でも2名。
 場合によっては1名の運用も可能と」

 人手不足の解消です。

 静岡労働局によりますと、全職種の6月の有効求人倍率は1.26倍に対し、警備・保安の職業は7.74倍。

 かなりの人手不足となっています。

 また、他にも作業員の高齢化や死亡事故など、この業界特有の問題を減らすことができるといいます。

ケイビーアイ株式会社 秋山一也CEO:
「全国で交通事故でひかれて亡くなっている警備員が非常に多い。弊社の調べでも30名くらい毎年亡くなっている。こういった悲惨な現実から、機械に変えることで被害者を無くすことも目的の一つとして開発して現在にいたる」

 県外ではすでにAIを使った交通誘導の事例もあるため、県内への初導入を目指していくということです。