妊婦の新型コロナワクチン接種 静岡県内でも優先対象の動き 静岡・浜松両市は対応を検討中
新型コロナワクチンを巡り、妊婦を優先接種の対象とする動きが静岡県内でも広がっています。
千葉県では今月、感染した妊婦が入院先が見つからずに自宅で出産し、赤ちゃんが死亡しました。この事案や全体的な感染急増を受け各自治体は、妊婦の不安解消のため急きょ優先接種の予約を受け付けるなど対応に乗り出しています。
このうち菊川市では24日から妊婦対象の予約を受け付けます。牧之原市や富士市、それに三島市もすでに23日までに受け付けを開始しています。また藤枝市は23日に妊婦向けに接種券を発送し、磐田市では今月28日と29日、来月4日と5日のそれぞれ土日に妊婦への優先接種を実施します。
県によりますと、このほかにすでに妊婦を含めて接種が進んでいる自治体や、予約に空きがあるため通常の対応で比較的すみやかに接種できるところもあるということです。静岡市と浜松市は、いずれも対応を検討中としています。
妊婦への接種については、胎児や母体への影響を懸念する声もありましたが、国内で承認されているワクチンで悪影響が出たという報告はなく、県はこうした情報を周知し不安解消に努めています。