袴田巌さんの出廷免除を求める追加資料を静岡地裁に提出 袴田弁護団


27日に再審初公判が開かれる袴田事件を巡り、袴田巌さんの弁護団は袴田さんの出廷免除を求める追加資料を、静岡地裁に提出しました。

 袴田巌さん(87)は1966年に旧清水市でみそ会社専務一家4人を殺害したなどとして、死刑が確定しましたが、今年3月再審裁判のやり直しが認められ、10月27日静岡地裁で再審初公判が開かれます。

 袴田さんは長年の拘束による精神疾患があり、弁護団は公判で正常な意思疎通は難しいとして、静岡地裁に袴田さんの出廷免除を求めています。

 弁護団は10日、袴田さんが釈放後にメモのようなものを書き溜めたノート2冊のコピーと、去年12月再審開始決定を出した東京高裁の裁判官と面談した際の記録を、追加資料として提出したということです。

 袴田さんの出廷については静岡地裁の裁判長が9月29日、袴田さんと直接面会しています。

 地裁は今回の追加資料も検討し、出廷させるかどうか近く判断するとみられています。

 弁護団は「出廷免除は当然認められると考えている」としています。