詐欺グループ13人目の逮捕者は60歳の「かけ子」 全国のビジネスホテル拠点に転々と 静岡県警などの合同捜査本部

 静岡県警などの合同捜査本部は16日、詐欺グループの「かけ子」をしていた男を逮捕しました。これで13人目の逮捕となります。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、埼玉県さいたま市大宮区の60歳の無職の男です。警察によりますと、男は去年12月、すでに逮捕されている男ら9人と共謀し、千葉県に住む80代の女性に「お金と携帯電話がなくて困っている。お金がいるので、すぐに返すから用意してほしい」などとうその電話をかけ、現金300万円とキャッシュカード2枚をだまし取った疑いが持たれています。

 この詐欺グループは、これまでに指定暴力団住吉会系組員で主犯格の男ら12人が逮捕されています。男は「かけ子」をしていて、これまで逮捕した男らからの聞き取りなどから、逮捕に至ったということです。

 県警によりますと、この詐欺グループは全国のビジネスホテルをかけ子の拠点として利用し、足がつくのを防ぐため、1週間ほどで移動を繰り返していたということです。

 詐欺グループによる被害は去年11月からことし1月までに、静岡県や東京都などで37件あり、総額1億円以上にのぼるとみられます。その一部が暴力団に流れているとみて捜査しています。

静岡県警本部