清水エスパルス・秋葉監督「ここまできて上がれませんでしたは意味がない」 J1昇格へ残り4戦「圧倒して勝たないと」

 「あとたった4週間、練習も16回しかない」
 オフ明けの練習となった17日の全体練習後、清水エスパルスの指揮官・秋葉忠宏監督はこう語った。

 7日の静岡ダービーで宿敵・磐田との激闘を制し自動昇格圏の2位に再浮上、次の試合(21日vsいわき)まで2週間あくこともあり、選手たちに異例の4日間のオフを与えた。選手たちの中には子どもとふれ合ったり、グランピングをしたり、ゴルフをしたり、治療にあてたりと思い思いに時間を使ってリフレッシュ。秋葉監督は「10月11月は統計的にケガが多い、心と体をリフレッシュさせながらメリハリつけてやるところはやっていく。」と、異例ともいえる4日間オフを与えた理由を明かした。

秋葉忠宏監督

 この日の練習ではハーフコートでのシュート練習に時間を割いた。直近3試合ではわずか1得点と自慢の攻撃力に少し陰りが見えている中で秋葉監督は「特別すごいことをやってくれということではなく、子供のころからやっている“止める、蹴る、運ぶ、外す”これしかないフットボールって。その精度」と基本的な部分の再確認を指示。練習では乾貴士や神谷優太、カルリーニョス、チアゴサンタナらが何度もネットを揺らしていた。

 残り4戦。21日のいわきFCなど二桁順位のチームとの対戦が続くが「ここまできて上がれませんでしたは意味がない。我々はJ1に返り咲くだけでなくて、J1で勝てるチームになっていかないといけない。圧倒して勝たないと、ここで苦戦しているようではだめ。お金ももらっているし、クラブの規模、施設、目指すところ、契約に見合った活躍をしてほしい」と指揮官。再びつかんだ自動昇格圏の座はチーム一丸、明け渡す気はない。

清水エスパルス