【リニア新幹線】「田代ダム案」実施可能な運用案がまとまり静岡県に了解を求める要請書を送る JR東海
リニア新幹線工事を巡って、JR東海が東京電力グループと協議を進める「田代ダム案」について、実施可能な案がまとまり、JR東海は静岡県に了解を求める要請書を送りました。
リニア新幹線の工事に伴い、一部静岡県外に流出する大井川の水を全量戻す方法として、JR東海は東京電力グループと田代ダムの取水抑制について、協議を進めてきました。
JR東海によりますと、この協議で「田代ダム案」について実施可能な案がまとまったということです。
冬場に十分な流量が確保できない場合は、大井川からの取水を止めて、発電所を停止する方向だということです。
そして9月下旬から10月上旬にかけて、流域の市や町などに具体的な運用方法や課題などを直接説明し、理解を得られたということです。
これを受けJR東海は流域の市や町の意見も反映した上で、25日付けで大井川利水関係協議会の事務局を務める静岡県に対し、了解を求める要請書を送りました。
県の了解が得られれば「田代ダム案」の実現に大きく近づくことになります。
島田市 染谷絹代市長:
「今回JR東海と東電との協議が成立した聞いて大変うれしく思う。できるだけ早く利水関係者の理解、同意を得られることを期待している」