「袴田事件」5回目の三者協議 初公判は最速で10月27日という候補日が示される

いわゆる袴田事件の再審=裁判のやり直しに向けた5回目の三者協議が12日午後、静岡地裁で開かれました。
初公判は最速で10月27日という候補日が示されました。

画像: 「袴田事件」5回目の三者協議 初公判は最速で10月27日という候補日が示される youtu.be

「袴田事件」5回目の三者協議 初公判は最速で10月27日という候補日が示される

youtu.be

久須美舞記者:
「午後4時前です。袴田巌さんの姉・ひで子さんと弁護団らが静岡地裁の建物に入っていきます」

画像: 「袴田事件」5回目の三者協議 初公判は最速で10月27日という候補日が示される

 静岡地裁で12日裁判官・検察官・弁護士が裁判の進め方やスケジュールを非公開で話し合う5回目の三者協議が開かれました。

3月再審開始決定

画像: 3月再審開始決定

 袴田巌さん(87)は1966年旧清水市でみそ会社専務一家4人が殺害された事件で一度は死刑が確定し、今年3月再審開始が正式に決まりました。

きょうの袴田巌さん

 再審公判で検察は、袴田さんの有罪を主張する方針で提出した法医学者の鑑定書など新たな証拠を調べるよう裁判所に請求しました。

画像: きょうの袴田巌さん

 これに対し弁護団は、「審理の蒸し返しに当たる」とし、地裁に証拠を却下するよう求める意見書を提出しています。

要請書の提出 12日

画像: 要請書の提出 12日

 裁判所が決定する証拠の採否によっては、審理の長期化につながる可能性もあることから、支援団体は12日静岡地検に有罪立証の方針を取り下げることを求める要請書を出しました。

弁護団は

画像: 弁護団は

 午後4時から開かれた三者協議は先ほど終了し、弁護団が報道陣の取材に答えました。
 
弁護団 間光洋弁護士:
「最短で言うと10月下旬に第1回公判が行われるかもしれない状況。前提として裁判所としては検察官の有罪立証は許容することが前提だと。これに対しては弁護団としては非常に納得できない面はあるが、一方で公判の道筋がある程度見えてきましたので、裁判所の方針をある程度受け入れざるを得ない」

ひで子さんは

画像: ひで子さんは

ひで子さん
「57年闘ってきたのが結審着くと思う。1年以内には完全に巖は無罪ですから、いい結果が出ることを期待しています。まあ裁判ですから出てみなければわからないが、それでもおおいに期待しています。」