クマに襲われたか…北海道で浜松市出身の大学生が死亡 友人「優しかった人がどうして…胸が張り裂ける」
亡くなった大学生の友人:「もっと長く生きてほしかった。すごく優しかった彼が、なぜこんな事故に巻き込まれたのかと。彼のことを思うと悲しくて、胸が張り裂けるようなつらい思いになった」
北海道・福島町にある大千軒岳で、クマに襲われ亡くなった浜松市出身の22歳の男子大学生。大学生は、10月29日から1人で登山に出掛け、その後、行方が分からなくなっていました。警察によりますと、大学生の遺体は、11月2日、登山道から少し外れた場所で見つかりました。死因は、全身に激しい損傷を受けたことによる出血性ショックで、近くで、クマの死がいが見つかったことから、このクマに襲われたとみられています。
高校時代、同じボート部に所属していたと言う、友人は…。
大学生の友人:「すごく誠実で、口数は多くはないが、いつも優しくて、みんなを支えてくれるような温かい人」
友人によると、高校時代から自然が大好きだったと言います。
大学生の友人:「高校までの彼を見ていて、山の印象はそこまでなかったので、大学に入って北海道で自然に囲まれた環境で山の趣味もできたのかと思う」
同じ山では10月31日、登山中の消防士3人がクマに襲われていて、大学生を襲ったクマと、同じ個体とみられています。
現地では9日朝、クマの死骸などを調べる調査チームが、山に入りました。クマに襲われた消防士も同行したということです。
大学生の友人:「ニュースを聞いた時からずっと、今ももやもやがあって、信じられないようなことが起こり得るんだと思った。クマの話は身近な場所で起こるとは思っていなくて、本当に優しかった人が こんなふうに被害に遭って、想像もつかないような事件があるんだと実感した」