【袴田事件】3回目の再審公判 審理は最大の争点「5点の衣類」へ 静岡地裁
袴田事件の3回目の再審公判が午前11時から静岡地裁で始まっています。最大の争点である「5点の衣類」について検察側は改めて「袴田さんの犯行着衣である」と主張しました。
林輝彦アナウンサー:
「検察官が5点の衣類について袴田巌さんの犯行着衣だと主張したとき、姉のひで子さんは検察が配布した資料に目を落とし、一点を見つめていました」
袴田巌さん(87)は、1966年旧清水市でみそ会社専務一家4人を殺害したなどとして、死刑が確定しています。
3回目の再審公判も袴田さんの代わりに姉のひで子さん(90)が出廷していて、20日朝報道陣の取材に応じました。
ひで子さん:
「何時間かかるか知らんが、長々とやるだろうと思う。5点の衣類、肝心なものですから慎重に聞いております」
20日からから最大の争点5点の衣類について審理が始まり、
検察側は冒頭陳述で「5点の衣類は被告人が犯行時に着用し、隠匿したもの。みそタンクの中に隠してある状態で誰も気づけなかった」と指摘。
5点の衣類は「袴田さんの犯行着衣だと主張しました。
この5点の衣類について弁護側は「捜査機関がねつ造したもの」と反論しています。
20日午後も検察側の証拠調べが行われる予定です。