沼津市議が市の土地を有料駐車場として貸出し不当な利益を得たとして市が提訴 市議は提訴取りやめを求める
静岡県沼津市の市議会議員が、市の土地を有料駐車場として貸し出し不当な利益を得ていたとして、市が提訴する方針を固めたことがわかりました。市議は、提訴の取り止めを求めています。
沼津市によりますと、山下富美子市議は沼津市大岡の自宅の隣にある市の土地を月極駐車場として複数の人に貸し出しをしていたということです。
市は山下市議が駐車代として10年間で得たおよそ200万円を返還するよう求めていますが、これに応じなかったとして提訴する方針を固めています。
山下市議の会見
一方、山下市議は14日会見を開き、沼津市に対し提訴を取り止めるように求めました。
山下富美子市議
「市に提訴された土地は 私のものです。証拠が見つかったが、市はまずこの事実に基づいて提訴を取り下げてほしい。提訴取り下げないのならこちらも提訴する」
山下市議は「橋を拡幅する際に父親が所有地を市に譲渡し、第三者に売却した問題の土地を取得した」と説明。
当時、市の職員とやり取りをしたとみられる土地の代金支払いに関する書類が、自宅から見つかったことなどから「市が登記をしなかったのではないか」と主張しています。
これに対し、沼津市は「登記しないということは考えられない。 登記上は沼津市の土地になっているため、提訴するのであれば証拠となる書類を
提示してもらいたい」とコメントしています。