「レガシー発言」訂正しない川勝知事 「知事としての資質問う」自民党議員 静岡県議会で論戦
静岡県議会は、8日も一般質問が行われ、川勝知事のいわゆる「レガシー発言」について論戦が交わされました。
自民・伊丹雅治議員:
「総務委員会からの発言訂正の申し入れに対し、素直でない対応をされたことには疑問が残る」
8日静岡県議会最大会派・自民改革会議の伊丹雅治議員が質したのは、川勝知事の発言についてです。
川勝知事は10月経済界との懇談会で、「三島市を拠点に東アジア文化都市の継承施設を置きたい」「詰めの段階に入っている」などと話しました。
しかし、実際には「詰めの段階」とは程遠い状況だったことから、6日県議会は全議員連名で発言の「訂正」を求める決議を提出し、全会一致で可決されました。
しかし…。
川勝知事6日:
「県議会におきましてこのような決議をいただく状況になったことについて、 誠に申し訳なく思っております」「東アジア文化都市の継承拠点の件は、一旦立ち止まることにし、白紙にいたします」
発言の「訂正」はしなかった川勝知事。
こうした対応を受け、きょうの県議会では。
自民改革会議 伊丹雅治議員:
「もし職員の中に、あの程度の発言はいつものこと、下手にかん言すれば 飛ばされるというような意識が醸成されているとしたら、県庁組織は壊れかけていると言わざるを得ません。(そうだ!) 知事は県庁という組織のトップとして、ご自身に組織を束ねる能力があると考えているのか問います」
川勝知事:
「統率しようという意思よりも自由放任でやってきたというのが強いと思う。『アナと雪の女王』という 映画があって、その主題歌に『レット・イット・ゴー』がある。ありのままということですね」
伊丹雅治議員:
「私が聞いているのは、その知事のスタンスではなく、知事として県庁組織を統率する能力があるかどうかというのを聞いている」
川勝知事:
「こういう仕事は 結果が全てです。それは議員の方で ご判断いただければと思う」
伊丹雅治議員:
「真っすぐ答えられないということは、私は統率する自信がないと理解させていただいた」
県議会12月定例会は21日まで続きます。