「1万人以上盗撮した」カリスマと呼ばれた男の手口とは… 静岡県警13人逮捕も…「捜査は終結していない」
露天風呂に入浴中の女性などを狙った盗撮マニアグループによる犯行。一連の事件で、すでに逮捕・起訴されている「カリスマ」と呼ばれるグループの主犯格の50歳の被告の男の驚きの供述が新たにわかりました。
主犯格の男「少なくとも1万人以上を盗撮した」…その手口は
主犯格の被告の男(50)
「20歳から盗撮を初めて、沖縄を除く46都道府県で少なくとも1万人以上を盗撮した」
全国で繰り返された卑劣な犯行。その手口は…。
警察によりますと、主犯格の被告の男(50)らは、登山道から山中に入り、盗撮する場所を決めると、露天風呂との間にある障害物となる木や枝をのこぎりで伐採。迷彩柄の服をまとって、望遠レンズを付けたビデオカメラで犯行に及んでいたとみられています。
犯行場所から露天風呂までは、100メートルから200メートル。女性らは、被害にあっていると気付くことすらできなかったとみられます。
主犯格の男 盗撮動画を販売するサイトを運営 犯行後には上映会
さらに…。
主犯格の被告の男(50):「活動を通して100人以上と知り合いになった」
警察によりますと主犯格の男は、10年ほど前から、盗撮した動画を販売するインターネットサイトを運営。サイトに興味を持った男らとともに、さらなる盗撮を繰り返し、犯行後には、メンバー内で「オフ会」などと名付けた上映会を行っていたとみられます。
そして、静岡県警は1日、都内の医師の男性(31)ら3人を児童ポルノ禁止法違反や盗撮の疑いで書類送検したと発表しました。医師の男性は、主犯格の男から18歳未満の少女の児童ポルノ映像を提供され、編集して、主犯格の男に渡したとみられています。
警察の調べに対し医師の男性は「他の人が作った映像を見て、自分もやってみたいと思った」と供述しているということです。
静岡県警「捜査は終結していない」 80カ所を捜索、1200点の証拠品を押収
一連の事件では、これまでに国家公務員2人、地方公務員1人、新聞記者1人など、あわせて13人が逮捕されています。静岡県警は、これまでに80カ所の関係先を捜索し、1200点のカメラやパソコンなどの証拠品を押収。その上で、「捜査は終結していない」としています。