コロナ禍で苦境の静岡空港…国際便も順次再開へ あの手この手で収益増めざす /今年の静岡「復活と再開」編②
静岡県の空の玄関口「富士山静岡空港」。8月、お盆前にターミナルビルへ行ってみると、右に左に、通路を行き交うスーツケース。こちらは北海道便の出発を待つ家族。
清水町民:「コロナが5類になったので、もういいかなと思い予約しました」
5月に新型コロナが5類に引き下げられて、夏休みにようやく旅行が実現したという人が多かったんです。
国際線のチェックインカウンターを拡張
これに先がけ3月は韓国便も再開。この状況を見込んで、空港会社は起死回生の一手を打っていました。それが国際線のチェックインカウンターの拡張と新たに設置した自動チェックイン機。
伊地健治アナウンサー:「処理能力は過去に比べて」
富士山静岡空港航空営業部 青島弘昌さん:「そうですね、2倍以上に!」
実は、このチェックインの「時間短縮」が収益に関わっているといいます。
伊地アナ:「免税店なんですが、本当に色んなジャンルのものがありますね、あちらが化粧品、お酒、時計まであるんだ」
富士山静岡空港ターミナル営業部 岡山玲夏さん:「カウンターが増えたことで手続きが短くなって、免税店に入る時間が早くなったのではないか、それによって売り上げにもつながるのではと思っています」
売店では日本のお酒が人気
人気は日本産のお酒だといいます。
伊地アナ:「これは県内のお酒ですね。花の舞、純米大吟醸5500円、浜松酒造 家康の大望、島田の鬼ころし、大吟醸。この辺の静岡のお酒は売れている?」
富士山静岡空港ターミナル営業部 岡山玲夏さん:「はい 売れています。静岡産のお酒を探す方、かなり多い」
国際便も順次再開へ
静岡空港の利用者数をみると、民営化を果たした2019年には、利用者数がおよそ73万人と過去最高を記録。しかし、翌年は、新型コロナの影響を受けて過去最低の利用者数に。徐々に回復しているものの、去年はコロナ前のおよそ5割以下の水準にとどまりました。
ところが、今年は夏頃から明るい兆しが…
富士山静岡空港 西村等社長:「7月の速報値になるんですが、2019年度を国内線だけでいうと超えている」
伊地アナ:「コロナ前を?」
西村社長:「おかげさまで、順調かなという状況」
その後も順調で最新の情報では11月の搭乗者数は4万2261人。前年の同じ月と比べると1万2859人増えています。
9月には上海便も再開しました。そして来年1月19日からは台湾便が週3便往復運航されます。さらに3月にはベトナム便も運航することが決まっています。