今年の水産物は…市場担当者「去年より2~3割安くなるのでは」 いまは羽田空港の事故の影響も 静岡市
新年5日目、水産物・農産物の取引も始動です。5日朝、静岡市の中央卸売市場で今年の初競りが行われました。
新春恒例の初競り。けさ、静岡市の中央卸売市場に置かれていたのは、水揚げされたばかりの大量のマグロです。
林輝彦アナウンサー:「午前6時を少し過ぎました。こちらではマグロの初取引が行われていまして、威勢のいい掛け声と共に、次々とマグロが競り落とされています」
今年の市場の活気を願って、難波市長もあいさつに立ちました。
静岡市 難波喬司市長:「明けましておめでとうございます。今年もこうやって、この式が開催されることを心から感謝申し上げる。今年の取引が、とにかく活発になることを祈願している。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます」
静岡市中央卸売市場の今年のマグロの初取引は、去年と比べ、およそ80本減少した137本となりました。最高値がついたのは、こちらの千葉県銚子産の本マグロ。重さは125kgほどで、1㎏当たりの値段は去年より2000円ほど高い、およそ113万円で競り落とされました。
最高値のマグロを競り落とした『鮨割烹たか友』山下宏之代表取締役:「この一番マグロを落とさせていただいた」
Q.1キロいくらだった?
A.「9000円。物は非常にいいと思う。ふっくらして魚体もいいし、おいしいと思う。やはり清水の皆さんにこういうブランドの生のものを食べてもらって、こんなマグロがあるんだと、お福分けできるように努力して、お客さんに来ていただければ」
今年の価格は…
今年の水産物の価格について、市場の担当者は…。
三共水産 杉田安隆代表取締役:「昨年は年末に向け、いろんなものが値上がってしまったが、そういうなかでも昨年よりは落ち着いた価格になるのではないか。全体的に2~3割安くなるのではと思う。頑張って、なるべく安定した価格で皆様にお魚を届けられればいいなと」
鮮魚店では
嶋田光希アナウンサー(5日):「こちらの鮮魚店は、今年初の営業日。店頭にはきょう競り落とした鮮魚がたくさん並べられています」
静岡市葵区の駒形通商店街に店を構える「鮮魚 日の出」。初競りで落としたばかりの海の幸が店頭に並びました。中でも、ひと際目立つのは…
重さ31キロの富山県産 本マグロです。価格は約17万円、ご祝儀相場で3割高だったそうです。
鮮魚日の出 川瀬真吾さん:「(いいマグロですか?)ねえ 太っていていいマグロだよ。これだけ脂があるから、身もきれいだし色もいい。結構、魚体が太っているから鮮度もいいし、うまそう。マグロも質がいいからおろしていて気持ちいい。お客さんに勧められる自信もってね」
県外産魚介類の買い付けに「あの事故」が影響
県外産魚介類の買い付けについては、新年から起こった“あの事故”が影響しているといいます。
鮮魚日の出 川瀬真吾さん:「羽田空港が使えない。ダイヤの乱れとか多くて、クルマエビの生きたものが入ってこなかったり多かった。ある荷物でなんとかそろえて」
また今回、富山県産の本マグロを競り落とした背景には、能登半島地震があったといいます。
鮮魚日の出 川瀬真吾さん:「自分たちは魚を買って、少しでも応援出来たらいいかなと思いまして、こういう魚をみんなに提供出来たらとは思っています」