9県1市の被災地支援連絡会議を欠席した川勝知事に自民改革会議と公明党静岡県議団が申し入れ 「本当に危機感を持っている」
自民改革会議 増田享大代表 :
「能登半島地震に関して、中部9県1市と災害時応援協定にかかる連絡会議に関して、知事が欠席したことについて、何においても優先して出席いただきたかったという思い。そして今後は本県の生命・財産を守るトップとして、また被災地支援の県の代表として、言葉だけではなく行動と姿勢で範を示していただけますように、申し入れをさせていただきます」
川勝知事:
「ありがとうございます。被災地支援を第一にこれからも全力で尽くします」
県議会最大会派の自民改革会議と公明党静岡県議団は11日、川勝知事に被災地支援の会議を欠席したことについて「申し入れ」を行いました。
きっかけは4日。
川勝知事が、静岡新聞社・静岡放送主催の「新年のつどい」に出席したことでした。
この会が開かれたのは能登半島地震の発災から3日後。
同じ時間帯には石川県をはじめとする中部ブロックの9県と名古屋市による被災地支援会議がオンラインで開かれていました。
石川県 馳浩知事 4日
「どうぞ石川県を助けてくださいますようによろしくお願いします」
支援を呼び掛けた石川県の馳知事。
会議では各県の知事や名古屋市長が出席しましたが、静岡県だけは危機管理監が代理で出席しました。
その結果・・・。
ON 愛知県 大村秀章知事 4日
「被災地域の支援に全力をあげていきたい。」
長野県 阿部守一知事:
「長野県も震度5弱を記録したが、おかげさまで人的被害がなかった。長野県を応援される側ではなく支援側の県だと、ぜひ念頭に置いていただき使っていただければと思う」
岐阜県 古田肇知事:
「総力をあげて支援に関わっていきたいと思っているので、どうぞご遠慮なくお申し付けいただければありがたい。」
名古屋市 河村たかし市長
「(復興に向けた)行政の立ち上げには非常にしっかりとした都市計画があるので、力になります。」
会議に参加した首長たちは全員支援について発言をしましたが、危機管理監が代理出席した静岡県だけは、発言をすることはありませんでした。
県秘書課によりますと、「新年のつどい」は公務であり、「会議」も「新年のつどい」もどちらも重要だったとしています。
会議が始まる前に、石川県の馳知事と直接電話でやりとりをしたという川勝知事。
能登空港に静岡県の応援活動拠点を設けるなど、静岡県はいち早く支援に動いたと強調していました。
しかし、県議会最大会派の自民改革会議は・・・。
Q.(川勝知事は自身の行動は)特に問題はないとの認識を示していたが?
「発災直後から関係自治体はみんなで応援しようという気持ちで動き出しているので、支援についてはどの県も速やかに動いているので、そこは当然のこと。
ただ、第一回目の被災県を囲む中部ブロック圏の会議であったので、公務ですよね、どう見ても。公の会議なので、本県代表者として出ていただくのが本筋だった」
10日、自民改革会議の増田代表はこのように話し、他の会派とも相談のうえ、川勝知事に直接申し入れを行う方針を示していました。
そして、11日の申し入れに至ったのです。
自民増田代表:
「しっかりやっていただきたいと思います」
公明党静岡県議団 蓮池章平団長:
「今回の知事の一連の行動は、私は間違っていると思う。元日に発生して馳知事も石川に戻ったのは2日以降でしょ。それからわずか3日。現地は本当に大変で、情報も錯綜し、大変な状況な中、そこに、指揮官に直接何度も何度も(※つながらなかったため)電話をかける。」
川勝知事:
「(知事と直接会話したのは)1回しかしていません」
蓮池団長:
「それを静岡県の災害対策が先行している。それは決してあってはならないこと。本当に今、現場がどんな状況なのか、知事も十分分かっているのに。それを馳知事に連絡をとろうと、これは大きな間違いだと思う。本当に危機感を持った対応が必要な中で、被災者支援会議を欠席して、新春祝賀会に出られたことは静岡県の危機管理体制・意識、我々も本当に危機感を持っている。本来は馳知事に連絡を取ろうとしたときに
しっかりと誰かが「やめましょう」という人が誰か一人いなかったのかと私は思う。ぜひそこは反省していただいて今後の被災地支援、それから本県の災害対策、ぜひしっかりやっていただきたい」
川勝知事
「ありがとうございました」
増田代表
「ぜひ被災地に寄り添っていただいて支援をお願いします」
川勝知事
「被災地支援第一でやっています。これからもごべんたつ…」
申し入れ後、取材に応じた自民と公明は…。
公明党静岡県議団 蓮池章平団長:
「今回の一連の言動については大変大きな問題だと認識している。ただ知事がどう受け止めているのか、
2月議会もあるので知事の危機意識、危機管理能力については引き続きしっかりと問いたい」