「市民のギョーザ愛の結果」「宇都宮に勝ててうれしい」 浜松市が3年ぶりに「ギョーザ」年間購入額トップ奪還
毎年恒例の「ギョーザ」年間購入額が発表され、浜松市が3年ぶりに全国1位を獲得しました。
梅田航平記者:「午前8時すぎの浜松市役所です。このあと8時半から去年1年間のギョーザ購入ランキングが出るということで、庁舎内は騒がしくなりつつあります」
6日、総務省の家計調査をもとにした、去年1年間のギョーザへの支出金額と、購入頻度のランキングが発表されました。このランキングは、外食や冷凍食品を除く1世帯あたりのギョーザの購入額を出したもので、浜松市は、宇都宮市、宮崎市とともに「3強」。しかし、2020年はトップだったものの2021年と2022年は、2年連続で1位を逃していました。
浜松市課長「市民のギョーザ愛の結果」
悲願のトップに返り咲きたい浜松市、職員もそわそわした様子ですが、果たして─
午前8時半ごろ
「浜松市…1位ですね。おめでとうございます」
見事、浜松市が3年ぶりの首位奪還を果たしました。1位になった浜松市の一世帯あたりのギョーザ購入額は4041円。2位の宮崎市とは544円差となりました(宮崎市:3497円 宇都宮市:3200円)。
浜松市観光・シティプロモーション課 須藤俊英課長:「もう本当に浜松市のギョーザ愛が、このような結果になったということに尽きると思う。順位はともかくということだが、実際数字に出てくると嬉しいというのが、正直な感想」
市民のギョーザ愛は
市民のギョーザ愛の結果という浜松市。発表前日の5日、浜松市内を取材すると…。
浜松市内にあるギョーザ専門店「元祖 浜松ぎょうざ石松」。きのうは平日にも関わらず、正午前には行列ができていました。満員の店内では、店自慢の浜松ギョーザを口いっぱいに頬張る人々が─
東京から:「出張に来るときには、いつもこちらでギョーザを食べている。さっぱりしたギョーザって、なかなか関東では食べられないので、野菜のうまみがあっておいしい。いくらでも食べられる感じですごくおいしい」
鹿児島から:「レベルが高い。やっぱり日本一だよ」
こちらはJR浜松駅に隣接しているため、県内だけでなく、県外からの客も多いということです。
中には大皿を頬張る女性客も─
岩手から
Q.これ20個入りですよね?
A.「(笑い)」
Q.これは一人で?
A.「はい」
Q.食べられる?
A.「なんかいっぱい食べたいなと思って、20個にしてしまった。野菜が多いので、ギョーザだけどあっさりしているので、一人で一皿食べられそう。」
大人気の浜松ギョーザ。もちろん、店内には浜松市民の客もいました。
浜松市民:「ソウルフードだと思う。よく食べている。きょうも何か食べようと思って、浜松ギョーザ食べようっていう感じに自然になったので、身近にあるもの」
一日におよそ8000個が売れるというこちらの浜松ギョーザ。気になるそのお味は─
笹村朱里アナウンサー
「いただきます! これこれって味です。お肉のうまみとたっぷり入ったキャベツのあまみが感じられる。あっさりしているので、何個でも食べられそう。タレもさっぱりしていて浜松ギョーザの美味しさをより引き立たせるようなタレで相性バツグンです」
浜松ギョーザと言えば、もやしが添えられているのが特徴。実は、そのもやしを最初に乗せた店というのが、こちらの「元祖 浜松ぎょうざ石松」なんです。創業から60年以上、浜松ギョーザをつくってきたからこそ、ここ2年のランキングには不満があったといいます。
元祖 浜松餃子石松 青山優佑さん:「えっ、なんでだ? という気持ちはある。これだけ(お客が)入っているのに、なんで食べられてないんだというのは正直あった」
Q.納得いかない?
A.「納得、全然いかないです。」
こちらの店のような、外食で食べるギョーザは調査の対象外のため、歯がゆい気持ちはあったといいます。
ただ去年は1位を取れなかった2021年、2022年と比べてギョーザの売り上げは1.5倍ほど増えていて、確かな“ギョーザ熱”を感じていたということです。
改めて「浜松ギョーザ」はどういう存在か聞いてみると─
元祖 浜松餃子石松 青山優佑さん:「あって当たり前というか、ごはんがあったらギョーザを食べるみたいなイメージ。生活の一部になっている」
市民「ずっと1位をキープして」
浜松市のソウルフード「浜松ギョーザ」。3年ぶりの首位奪還に街の人は─
浜松の学校に通う:「宇都宮に勝ててうれしい。ここからずっと1位をキープしてくれればと思う」
浜松市民:「うれしいです。浜松はみんなギョーザが好きなので、困ったらギョーザ出すみたいなのはある」
Q.ギョーザは好き?
子ども:「大好き」
浜松の学校に通う10代:「やっぱり宇都宮といつも比べられるから、比べられるなら1位を取りたいので、(浜松が1位で)うれしい。浜松のギョーザが一番おいしいと思うので、負けたくなかったので、1位で良かったなと思う。1位を取ったからには、次からもずっと1位を取りたいので、僕たちも食べ続けます」