袴田弁護団 確定判決の全ての証拠を取り調べるよう求める意見書を静岡地裁に提出「わざわざ証拠を削るということ自体不必要な手間」
いわゆる袴田事件の再審=裁判のやり直しをめぐり、弁護団が静岡地裁に、確定判決の全ての証拠を取り調べるよう求める意見書を提出しました。
袴田事件をめぐっては、4月行われた三者協議で再審公判に向け裁判所が検察と弁護団に証拠を絞り込むよう求めていました。
これを受け10日午後、弁護団の小川秀世事務局長が静岡地裁を訪れ、裁判所に確定判決の全ての証拠を取り調べることを求める意見書を提出しました。
小川秀世弁護士:
「これからどこまでこちらが主張するかということもはっきりしていない段階で(証拠を)厳選出来ないし、わざわざ証拠を削るということ自体が不必要な手間じゃないかという」
一方で検察は、立証方針を決定するのに「7月まで猶予が欲しい」という考えを示していて、弁護団は検察が速やかに方針を決めるよう、裁判所の指揮を求める意見書も近く提出する方針です。
次回の三者協議は29日に行われます。